エンジニアの筋トレに最適なPFC栄養バランス食
筋トレ大好きエンジニア
初めまして!2016年10月に転職をして、 営業 -> CS兼swiftエンジニア になったyamatakuです。
転職を機に毎朝1時間の筋トレを週4~5程度やるようになって胸筋と太ももが順調に成長しております。
僕の目標は「筋肉エンジニア」になること。(筋肉モリモリの腕でキーボートカタカタする系エンジニア)
ということで、この投稿ではタイトルにもある「エンジニアの筋トレに最適なPFC栄養バランス食」について書いていきたいと思います。
PFCバランスとは
まず、そもそもPFCバランスとは、食事から取れる栄養素を3つのカテゴリに分類したものを指しています。
それぞれの意味は]
- P:Protein(タンパク質)
- F:Fat(脂質)
- C:Carbohydrate(炭水化物)
以上の3つです。
食事から取れる栄養はたくさんあるのですが、特に筋トレをしている時期にPFCバランスを意識するのはとても大切。
そしてPFCと一緒に意識したいのはそれぞれのカロリーです。 PFCはそれぞれのグラム毎にカロリーをある程度計算することができます。
それぞれのカロリーは
- P:4kcal/g
- F:9kcal/g
- C:4kcal/g
以上です。
ざっくりとFat(脂質)は他の2つ(PとC)に比べて倍近くのカロリーがあると覚えておくと良いかと思います。 この3つのPFCバランスとカロリーさえコントロールできれば自分の体型はずいぶん変わってきます。
PFCの黄金バランス(ボディメイク編)
まずはこの投稿の主題にある「エンジニアに最適なPFCバランス」を説明する前に、ボディメイクをしているトレーニーたちのPFCバランスについて説明したいと思います。
一般的にボディメイクのためのPFCバランスには黄金比というのがあり、増量期と減量期共に一律でこの比率を保つ事を意識して食事制限が行われています。
その黄金比は P:F:C = 4:2:4
摂取カロリー中のPFCを4:2:4の比率で摂取できれば良いわけです。 あとはこれにカロリー計算をすれば理想の体型を作ることが可能!
目的(自分の理想の体型)に合わせたPFCバランスとカロリー計算(ボディメイク編)
このPFCバランスは目的に合わせてその割合を変えて行く必要があります。
一般的には筋トレをしてボディメイクを本格的にする際には「増量期」と「減量期」に分けて体の管理をして行くのでその2つの時期のPFCバランスとカロリー計算をしてみましょう。
筋肉を肥大化させる(増量期)
増量期にはまずどれくらいの期間でどれくらいの体重を増やしたいかを決めることが重要です。
@Taku-Yamadaの実際の体型を例を見ていきます。
身長:180cm
体重:74kg
体脂肪率:18%
増量期間:3ヶ月
減量期間:3ヶ月
目標体重:増量期 -> 80kg, 減量期 -> 72kg;
基礎代謝:約1800kcal
その他消費cal:デスクワーク(1日) -> 約600kcal
平均消費カロリー:2400kcal
一般的に体重を増やすためには1kg増やすためには7000~8000kcal増やす必要があると言われています。
つまり3ヶ月(90日)で目標体重にするために体重を6kg増やすには
6kg * 7500kcal = 45000kcal
45000kcal増やす必要があります。 換算すると 500kcal/日 のカロリーオーバーさせればいいので、増量期3ヶ月の間は平均して2900kcalを摂取すればOK!
さらに、筋トレをした日(トレ日)と筋トレを休んだ日(オフ日)では摂取カロリーを分けた方が余計な脂肪がつかず効率的に筋肉を成長させられます。 仮に週3~4で筋トレした場合はざっくりと ON と OFF で ±500kcal くらい差をつければ良いでしょう。
トレ日:3150kcal
オフ日:2650kcal
このカロリー摂取量を保つことで3ヶ月で6kg増やし、効率良く筋肉を着けることができます。 ※筋トレの頻度によってON/OFFのカロリー摂取量の微調整は必要
これを基にPFCバランスの計算をします。
トレ日
P = (3150kcal * 0.4) / 4 = 315g
F = (3150kcal * 0.2) / 9 = 70g
C = (3150kcal * 0.4) / 4 = 315g
オフ日
P = (2650kcal * 0.4) / 4 = 265g
F = (2650kcal * 0.2) / 9 = 59g
C = (2650kcal * 0.4) / 4 = 265g
黄金比を意識すると、以上のバランスで食事を取る必要があります。 数値だとピンとこないかもしれないので例としてすき家の牛丼でPFC計算をしてみましょう。
すき家 牛丼(並盛り) 熱量:656kcal P(タンパク質):20.9g F(脂質):15.6g C(炭水化物):108.4g ※参照:すき家公式サイト
仮に筋トレをしないオフ日だとした時に、この一食が1日に必要なPFC摂取量の何割を占めているのでしょうか。
オフ日のすき家牛丼(並盛)を食べた時のPFCバランス
熱量 = 656kcal/2650lcal = 25%
P = 20.9g/265g = 8%
F = 15.6g/59g = 26%
C = 108.4g/265g = 41%
この一食で熱量の摂取割合に比べて、F(脂質)が+1%,C(炭水化物)が+16%になっています。 しかし、P(タンパク質)が-17%と他の栄養に比べて明らかに不足していますね。
ボディメイク時に理想的と言われている「低脂質 + 低炭水化物 + 高タンパク質」とは真逆となります!
つまり筋トレをしないオフ日に、すき家の牛丼(並盛)を食べるとPFCバランス的には P(タンパク質):-17% F(脂質):+1% C(炭水化物):+16% となります。
「牛丼はお肉も入ってるし、増量期には最適でしょう」
アマーーーーい!!! これは完全に誤解です!!!
このままではタンパク質不足なので筋肉量は思うように増えず、脂質と炭水化物を多く摂取しているので結果、たくさんの脂肪がついてしまいます。
いくら増量期といえど、筋肉ではなく脂肪を増やしてしまっては意味がありません。 体重を増やすことではなく、効率よく"筋肉""を成長させていくことを重要視すべきです。
体脂肪を落として筋肉を目立たせる(減量期)
減量期のカロリーと食事の計算は、増量期と摂取カロリー数が異なるだけなので、計算方法はほとんど一緒です。
@Taku-Yamada
身長:180cm
体重:74kg
体脂肪率:18%
増量期間:3ヶ月
減量期間:3ヶ月
目標体重:増量期 -> 80kg, 減量期 -> 72kg;
基礎代謝:約1800kcal
その他消費cal:デスクワーク(1日) -> 約600kcal
平均消費カロリー:2400kcal
減量期間は3ヶ月で-8kgなので、90日間で60000kcal落とす必要があります。計算すると 667kcal/日のペースでカロリーをマイナスにすればいいので平均摂取カロリーは1733kcal/日でOK!
これをトレ日とオフ日で大体±500kcalくらいにします。
トレ日:1983kcal
オフ日:1483kcal
PFCバランスに置き換えると
トレ日
P = (1983kcal * 0.4) / 4 = 198g
F = (1983kcal * 0.2) / 9 = 44g
C = (1983kcal * 0.4) / 4 = 198g
オフ日
P = (1483kcal * 0.4) / 4 = 148g
F = (1483kcal * 0.2) / 9 = 33g
C = (1483kcal * 0.4) / 4 = 148g
減量期の筋トレオフ日にすき家牛丼(並盛)を食べると
熱量:656/1483kcal =44%
P:20.9g/148g = 14%(-30%)
F:15.6g/33g = 47%(+3%)
C:108.4g/148g = 73%(+29%)
すき家の牛丼(並盛)を蹴落としにかかっているわけではありません(むしろ好き)
、、、が! やはり減量期においてもタンパク質不足 + 脂質 && 炭水化物 過多なのがよくわかります。
一般的に最適と言われてるPFCバランス
ここまでで紹介したPFCバランスはあくまでボディメイクをするための数値。
一般の人であればもう少し実現しやすいPFCバランスで問題ありません。
一般的に言われているPFCバランス目標値は
P:13~20%
F:20~30%
C:50~65%
と言われています。
また、最適なPFCバランスとは、その人がどんな体型になりたいのかによって変化します。 肥満体型の人は脂肪を落としたいと思っていますし、痩せ型の人は筋肉をつけたいと思っているはずです。
そこで今回は理想の体型を「肥満を解決したい人」と「筋肉をつけたい人」とで分けることで定義付けします。
肥満を解決したい(肥満気味の)人の理想体型 = 痩せ型:(現状から脂肪を落とした状態)
筋肉をつけたい人(痩せ気味の)人の理想体型 = ガッチリ型:(現状から筋肉と脂肪をつけた状態)
ここで前述した増量期と減量期のPFCバランスを引用してそれぞれの適切なPFCバランスを考えていきます。
肥満気味の人の摂取カロリーとPFCバランス
肥満気味の人の場合は脂質を抑える必要があるので、
P:20%
F:20%
C:60%
仮に3ヶ月で3kg減量したい場合、90日で3kg(7500*3=22500kcal)落とすので、250kcal/日カロリー制限をすればOK!
(仮)平均消費カロリー:2400kcalの場合 -> 2150kcal
P:430kcal -> 107.5g
F:430kcal -> 48g
C:1290kcal -> 322.5g
※筆者の数値引用
上記の数値をコンスタントに保つことで3kg減は可能です。 また効率良く筋肉をつけて脂肪を落とす際には筋トレのオン/オフ日のカロリーコントロールもおすすめです。 ※基礎代謝のカロリー消費量によって数値は異なります。
痩せ型の人の摂取カロリーとPFCバランス
痩せ型の人の場合は筋肉量と脂肪が足りない場合が多いので、
P:20%
F:30%
C:50%
仮に3ヶ月で3kg増量したい場合、90日で3kg(7500*3=22500kcal)増やすので、250kcal/日カロリーオーバーをすればOK!
(仮)平均消費カロリー:2200kcalの場合 -> 2450kcal
P:440kcal -> 110g
F:660kcal -> 73g
C:1100kcal -> 275g
※痩せ型想定のため筆者の数値から消費カロリーをマイナス200kcalに設定 ※基礎代謝のカロリー消費量によって数値は異なります。
エンジニアに最適なPFCバランス食
ではここでタイトルに戻ります。
「エンジニアの筋トレに最適なPFC栄養バランス食」
僕はこれを以下の様に定義しました。
「エンジニアが手軽に食べれてかつ、業務に支障なく、理想の体型になれる食事」
これだと確信しています。
エンジニアが手軽に食べれてかつ業務に支障無い食べ物
まず「エンジニアが手軽に食べれてかつ業務に支障なく」と言う点について。
僕がはここ数ヶ月エンジニアチームと膝を付き合わせ、みんなの食事風景を観察していました。
そこで「エンジニアが手軽に食べる食べ物」には2つの法則があることに気づいたのです。
それは
①時間をかけずに食べられるもの
②手が汚れないもの
これです。
①時間をかけずに食べられるもの・・・納品期日前 && 緊急対応など、戦うエンジニアの業務時間は多忙。業務に集中しすぎて気がつくと「あ、昼飯食ってなかった」なんてざらにある
②手が汚れないもの・・・これは単純明快。手が汚れる = キーボードが汚れる!(隙間に入った食べ物がカビる)
これらの条件を見事にクリアしているのは「スナック菓子」くらいのものでしょう。 僕もやってしまうのですが、スナックを箸で食べる人も多いのでは?(偏見?)
しかしながら、スナック菓子はボディメイクの大敵! あれほど高カロリー + 高脂質 + 低タンパク質な食べ物はありません。
ですが、スナックほど「手軽に食べれて業務に支障なく」と言う条件をクリアするには最適な食品なのも事実。 この条件のクリアは相当な難関です。
これを解決してくれる食品は一つしかありません。
そう。セブンの「サラダチキン」
このサラダチキンほど優秀な食品は、プロテインを除いてはそうはないでしょう!
肝心なPFCバランスはと言うと サラダチキンのカロリーとPFCバランス
熱量:131kcal
P:30g
F:1g
C:0.4g
奇跡的なPFCバランス。 見事に高タンパク+低脂質+低炭水化物を実現しています。
これをさっきの「エンジニアに最適なPFCバランス」に当てはめると
肥満気味の人の場合
(仮)平均消費カロリー:2400kcalの場合 -> 2150kcal
P:30/107.5g -> 28%!
F:1/48g -> 2%!
C:0.4/322.5g -> 0.01%!
痩せ気味の人の場合
(仮)平均消費カロリー:2200kcalの場合 -> 2450kcal
P:30/110g -> 27%
F:1/73g -> 1%!
C:0.4/275g -> 0.1%!
サラダチキンを1日に2個食べるだけで1日に必要なタンパク質の約半分摂取できてしまうという事実。
このタンパク質含有量はプロテインに匹敵する数値!
つまり、1日の食事の中で「サラダチキン」を食べ、残りの食事のバランスをちょっと気をつけるだけで 「エンジニアに最適なPFCバランス」を実現することが可能なのです!
まとめ
長くなったのでまとめを書きます。
- PFCの黄金バランスは P:F:C = 4:2:4(ボディメイクする場合)
- 一般的な理想PFCバランスは P:F:C = 13~20%:20~30%:50~65%
- 筋トレ日とオフ日で摂取カロリーを分けて管理する
- 増量&減量は、対象期間と目標体重の増減で計算する
- すき家の牛丼(並盛)は「低タンパク,高脂質,高炭水化物」※すき家だけでなく他の食事も注意
- セブンのサラダチキンは最高
- 実はセブン以外のコンビニでも売ってる
体型を変えたいと願っている世の戦うエンジニアのみなさんのお役に立てたら嬉しいです。 その内このPFCバランスのアプリ出そうかな。
それではまた!
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
この記事の概要
2016年9月25日〜30日の6日間。宮城県の田舎町に生まれ育った筆者(以下山田)が2016年9月の転職をきっかけに、ずっとやりたいと思っていた「一人海外旅行」を実行した話です。
山田はほとんど英語が喋れない上に、海外へ行った回数も一度しかない海外旅行の超初心者。
そして、ただ旅行に行くだけでなく、現地に住んでいる日本人へのインタビューもしながら各地を回るという挑戦をしました。訪れた国は香港とセブの2カ国。
さまざまな失敗と学びを体験し、その経験をこうやって記事にすることで自分自身の人生の糧にしたいと思っています。
また、まだ一人で海外に行ったことが無い方達に対しては、「英語力なくてもいけるじゃん」とか「山田でもいけるならいける」と思って頂ければ本望です。
つらつらと書き綴っておりますが、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
ここまで読んで頂いた方(またはすっ飛ばして読んで貰った方)みなさんの大切な時間をこの記事に使ってくれて嬉しく思います。
今回の生まれて初めて経験した、一人海外旅行を通して山田自身が何を感じ、学んだのか。それを踏まえた上で今後の生き方にどのように活かしていくのか。
そんな観点でこのまとめの記事を書いていこうと思います。
トピックとしては
■香港とセブの国の特徴
■初めて一人で海外に出て感じた事
■伝えたい事
■これからやって行く事
■終わりの挨拶
上記の内容でまとめたいと思います。
香港とセブの特徴
まずは今回訪れた香港とセブの2つの国の特徴をざっくりと山田目線で書いて行きたいと思います。
【香港】
■物価が高い
香港は正直物価が高いです。この旅行をした当時で言うと、大体香港ドル(HKD)のレート1$=14円くらいで、普通に街中のランチをすると900円〜1500円もするんです。
山田が以前働いていた渋谷のランチと大差ない、むしろちょっと高いくらいでした。
■貧富の差がある
香港は世界から見ても有数の人口密集地域です。そのせいもあってか、現地市民の貧富の差があります。土地が狭いのに多くの(多国籍の)人が密集しているので、居住空間もあまり良くありません。
話によると、貧困層は6畳一間6〜8人でも住んでいるとのこと。住むにはかなり厳しい環境だと感じてしまいました。
※人口密度
香港:6,544人/km2
東京:6,168/km2
宮城:320/km2(山田の出身地)
■地価が世界一高い&金融大国
香港は世界の中でも一番地価が高いことで有名です。また、色んな国籍の人種が住んでいるため、金融業界のお金の動きが激しい(らしく?)それが貧富の差ができる一つの要因のようです。聞くと、自動車税が115%になることもあるそうなので、その辺りも地価が高い影響を受けています。(単純に500万円の車を買ったら税金だけで575万円=1075万円)
■生活環境的には東京とあまり大差が無い
普段都内に住まれていて、旅行で香港へ行く。と言う方はお金を使ってリフレッシュするか、綺麗なお店や美味しいご飯などを少々高めのお金を払って楽しみに行くくらいの感覚が良いのでは無いでしょうか。物価と町の雰囲気の感じで言うと、東京とそんなに差はないので、その辺りも踏まえていかれると良いかも知れません。ただ、先進的なサービスやアートなどもたくさんあるので、そういった点はとても良いかと思います。
■治安は良い
色んなサイトにも書いてはありますが、基本的に香港の治安は良く、何かのトラブルに巻き込まれたりカツアゲされたりと行ったことは比較的少ないようです。夜の街を女性一人で歩くなどは危険かも知れませんが、昼間や夜の人通りの多いところでは比較的安全に過ごすことができます。
■まとめ
これは主観ではありますが、普段東京で暮らしている山田の観点で見ると、香港はお金をある程度持って楽しみにいくところかなと思います。街中の雰囲気は東京と似ており、海外の有名ブランド商品やサービスなども多くあるので、その点の目新しさはあまりないかも知れません。東京と違う点でいうと、色んな国の人が多くいること。それと先進的なものが多数あるため、そういったものが好きだと言う人にはとても良い国だと思います。
【セブ島】
■人がたくさんいる発展途上国
セブの人口密度は平均でいうと東京や香港には負けますが、一部市街地(マンダウエ市など)は8,993/km2と、引けをとらないくらいに人口が密集している地域なんです。さらに人口増加率も高い(年平均3%増)です。そのため、離島こそ綺麗な海が広がって綺麗ですが、街中は比較的人ごみ状態となっていることが多くあります。ゆったり過ごしたいなら離島か沿岸沿いの宿泊施設に止まるのがオススメです。
■夜遊びが断然安い!&美人が多い(山田主観)
セブでは日本の半分以下で夜の街を楽しむことができる地域だと思います。スナックやキャバクラに行っても数千円。それ以上でも日本の半額以下で住んでしまいます。また、個人的な意見でいうと美人がすごく多いです。フィリピン系の顔は濃いめで目鼻立ちがはっきりしている人が多いのでそう感じる人も多いはず。ただ、フィリピン人はお米がとっても大好きなので、割とお腹ぽっこりな人が多い。
■人件費が安いが物資が高い
セブでは自国で生産している資源が多くなく、自給できるのはほとんどフルーツや鳥、豚などに限られている国です。そのため、例えば建築資材や電子機器、その他の食材などは、そのほとんどが輸入に頼ってしまうので必然的に値段が高くなってしまうんですね。よって、自給できる食材などを使った料理は比較的リーズナブルですが、それ以外の料理などをしようとすると結構な値段がかかってしまうんです。逆にマッサージやエレベーターガール、コールセンターのオペレーターなど、人材があれば事足りるサービスなどはかなり安くなっています(人口が多いので)。
■治安は時間と場所によって様々
セブでは夜の街マンゴースクエアも治安はあまり良くありません。命の危険を感じるほどかと言うとそうではありませんが、スリやちょっとしたトラブルなどは日常茶飯事といった感じです。特に土地勘のない人やあまり慣れていない観光客などは目をつけられやすいの一人で行くことはお勧めしません。また、セブの旧市街地(ダウンタウン)などは昼間はまだいいですが、夜は地元民も近寄らない地域なのでくれぐれも軽い気持ちでは行かないようにご注意ください(ドラック中毒者など危険な人が多いです)。
■まとめ
セブは綺麗な海や島が売りの場所といった印象が強いです。お休みをゆったり過ごしたり、夜遊びが好きな人にはとても良い場所だと思います。街中はゴミゴミしてますが、リゾート地に行けば都会の喧騒を忘れて楽しむことができる素敵な観光地です。
初めて一人で海外に出て感じたこと
■日本という国の素晴らしさ
海外を2カ国しか見ていませんが、改めて日本以外の国で生活をして見て思うのは、「日本という国がどれだけ素晴らしいか」ということ。
まず安全性については、普通にその辺の机の上にスマホや本などを置いといても盗まれることはあまりないし、お金をぼったくろうとする人も多くはありません。夜に女性一人で街中を出歩っていてもそこまで危険ではない国はそこまで無いということがわかりました。
また、食べ物が衛生的でお腹を壊すということも無いし、インフラが整っているので毎日温かいシャワーが浴びれたり、停電に悩まされることもありません。また、トイレには紙があります(フィリピンでは無いところもある)。
日本という国は本当に安心安全で暮らすにはとてもいい国なんだとわかりました。
あとは、日本語が通じるということも大きかったです。笑
■旅は目的がなければそこまで面白く無い
今回自分一人で海外旅行に出て見て思った、もう一つのことは、ただ海外に行くこと自体は英語が出来なくてもお金があればいつでも誰でもできるということ。
ただ、そこに旅をする目的がなければ大して面白いと感じることも、心に響くこともそこまで多く無いのだと分かりました。
日本に居ても世界各国のご飯は食べられるし、外国の景色は写真でも見れるし、外人だってたくさんいます。
海外にいてもそれは同じで、場所が違えどできることはほとんど一緒なんです。
だから、ただ海外に行くこと自体はものすごくエキサイティングなことでは無いと分かりました。
今回、山田は「現地の日本人をインタビューする」という目的と「旅行代理店を使わずに一人で旅程を決めて自分で全て手続き行う」この2つの目的を果たすために旅行へ出ています。
恐らくこの目的も無しに旅に出ていたら、大したものを得ずに帰ってきていました。
なぜなら、今回のこの2つの目的を達成するために、様々な失敗を経験したからです。
見知らぬ土地で言葉も通じずに、突然香港で最終日の宿の予約が漏れていて、急遽予約の取り直しをしたり。
現地でスマホが使えなくなって現在位置も行き先も分からず路頭に迷ったり。
帰りの飛行機の遅延で帰国出来なくなりそうになったり。
現地人に騙されてボッタクリにあったりと、旅行代理店に依頼したら体験出来ない失敗を経験しました。
失敗をする度に自分で計画した旅程の代替案を立て、行動し、また失敗して、また考えての繰り返ししました。
結果そこから得られた成果は失敗でも成功でも、自分自身で獲得した財産として心に残っています。
これは、普段住み慣れた日本では、あまり感じれる機会が少なかった事です。
改めて自分の慣れていない環境に身を置く事、そこで自分の目的を果たすためにどうすれば考えて行動をすることに大きな意味があると感じました。
伝えたいこと
今回、この長い記事を通して皆さんに伝えたいことはただ一つ!
「一度でいいから一人で海外に行ってみてください」
一人で行くからカッコイイ。とか、誰かと行くのは意味が無い。とか、そう言うことを言うつもりは無いです。ただ、一人旅をすると様々な場面で一人の時間が出来ます。そうすると、自分のやりたいことって何だろう?とか、自分が好きなモノ(事)って何だろう?とか、自分を俯瞰して見たり、考えを整理したりする事が出来るとても良い機会になります。普段住み慣れた国とはまた違った自分と向き合うことが出来ます。
そして一人旅は完全に自由です。
全ての行動を自分をで決めなければ行けません。
自分一人で考えて、自分ひとりで行動して、想定できるリスクは回避しながら、目的を果たします。
その行動による結果、成果は全てが自分一人のもの。
他の誰かが用意した体験とか、他の誰かにやれと言われて体験するものではなく、完全に自分一人で決めて、行動して得る体験です。
素敵な景色に出会えたり、普段は会えない様な人にあったり、美味しい食べ物を食べたり、異国の不思議な文化にを触れたり。
また、ボッタクられたり、行きたかった場所に行けずに行き先を変えたり、モノを無くしたりすることも、全て自分が選んだ行動に対して得られた成果となります。
そういった成功も失敗も時間が経てば良い経験だったと思えるんです(少なくとも話のネタにはなるはず)。
これが誰かと一緒に行った旅だったらちょっと険悪なムードになることもあるかもしれません。
相手に気を使って、本当は自分の行きたかった場所や食べたかったものを我慢しなければならないかも知れません。
更に旅行代理店に依頼した、とっても安全な旅では、失敗を味わうこともありません。
せっかく自分の貴重な時間を使うなら、他の人と全く同じ様な体験をするのではなく、自分のやりたいことをやって、いろんな経験をすることに時間を費やすことはとっても有意義だと感じます。
一方で、複数人で旅に出る良さもあって、みんなで食べるご飯は美味しいし、何か失敗をした時に助け合うパートナーが居た方が解決もきっと早いです。
一人でご飯を食べている時も「この感動を誰かと味わいたいな」と思ってしまったりもしますので、その良し悪しはもちろんあります。
しかし、長い人生の中で、一度くらいはこの一人旅に挑戦した方が良いと断言します。
劇的に良い方向に何かがが変わる訳では無いかも知れませんし、もしかしたらものすごく痛い目にあうかも知れません。
しかし、そこから得られた経験は他のものに変えられない価値があると僕は思います。それに、自分が得た体験というのは生涯消えることの無い思い出や経験として自分の中に残ります。
旅行が好きな人こそ、語学力に自信がなくても、失敗するかもしれなくても、そんなに気負うことなく一人旅にチャレンジして頂きたいです。
英語力ゼロの田舎者でも出来ることですので、大抵の人なら難なく出来てしまいます。
これからやっていきたいこと
この旅行を通して、自分が今後やって行きたいことが明確になってきたで、将来の目標をここに書きたいと思います。
■海外留学をする
山田には以前からぼんやりとは意識していた「アメリカへ行きたい!」と言う夢がありましたが、これを3〜4年後に実行したいと思います。
理由としてあるのは、今回の旅で思ったことの一つにある”語学力の壁”です。
海外に行くと日本語はほとんど通じず、会話は英語であることが多いです。現地の人とコミュニケーションをとるのに、ボディーランゲージだけだとどうしても意思疎通が表面的になってしまうんですね。
しっかりと会話している相手の意図や、その人の生きてきた背景、どんな経験をしたのかなど知りたいのであれば、英語はやっぱり必須です。
英語力は日本でも身につけられますが、やはり現地で生活すること以上に効率的な学習方法は無いと思っております。
また、アメリカに行きたいと漠然と思っていた理由はそこまでありませんでしたが、今となってその理由が浮かび上がってきています。
山田はIT企業に務めているのですが、IT業界の先駆けとなっている国の一つにアメリカが挙げられます。
まだまだざっくりとした考えではありますが、アメリカに行くことで先進的なITサービスや技術に肌で触れることも目的の一つにあります。
もちろん英語力もIT業界の知見もアメリカ以外で得られる国はあると思っているので、アメリカでなければ駄目!というしばりはありませんが、現在の目標としては3~4年後に海外留学に行くことだけは意識しています。
終わりの挨拶
最後までこの長い記事を読んでくださり、本当にありがとうございました!
この記事は自分が漠然と”世の中にアウトプットをしたい!何か形を残したい!”という思いから、企画を作って書いて来ましたが、我ながらに文章を書くスキルが全く無いことに気づきます。
今まであまりこういったアウトプットをして来なかったからでしょう。
そんな駄文でも一生懸命に考えて書いて来たわけですが、自分勝手なことを言えばこの記事の作成は自分にとって、とても良い経験になったと言えます。
”誰かに何かを伝える”そしてそれを理解して貰い、誰かの役に立てて貰う。そんなことを考えながら書き、その難しさを痛感しました。
記事はただ書けば良いと言うものでも無くて、誰かの役に立たなければ何の意味も無いのだと思えたからです。とても良い学びと経験になりました。
とても読みにくい記事だったかもしれませんが、誰か一人でも”役に立った”とか”情報を得られた”と思って頂ける方がいらっしゃる事を心のそこから願っています。
終わりになりますが、今回の山田のインタビューに協力くださった阪本さん、林さん、樽さん、津下さん。お忙しい中お時間を頂きありがとうございました。
また、一緒にセブを回ってくれたこうきくん、iiofficeで出会ったこうたくん、津下さんをご紹介頂いたマサキさん、本当にありがとうございました。
今回の一人旅をしなければ会う事が出来なかった皆さんと、こうして接する機会を得られた事に本当に感謝いたします。
これからまた別の機会にお会いしたり、活動を共にする事もあるかも知れませんので、これからもぜひよろしくお願い致します。
みなさん、ありがとうございました。
山田 卓
目次
【旅の記録】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【持ち物編】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【0日目:日本】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【1日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【2日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【3日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
【インタビュー】
現地の日本人インタビュー:阪本さん
現地の日本人インタビュー:林さん
現地の日本人インタビュー:樽さん
現地の日本人インタビュー:津下さん
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
この記事の概要
2016年9月25日〜30日の6日間。宮城県の田舎町に生まれ育った筆者(以下山田)が2016年9月の転職をきっかけに、ずっとやりたいと思っていた「一人海外旅行」を実行した話です。
山田はほとんど英語が喋れない上に、海外へ行った回数も一度しかない海外旅行の超初心者。
そして、ただ旅行に行くだけでなく、現地に住んでいる日本人へのインタビューもしながら各地を回るという挑戦をしました。訪れた国は香港とセブの2カ国。
さまざまな失敗と学びを体験し、その経験をこうやって記事にすることで自分自身の人生の糧にしたいと思っています。
また、まだ一人で海外に行ったことが無い方達に対しては、「英語力なくてもいけるじゃん」とか「山田でもいけるならいける」と思って頂ければ本望です。
つらつらと書き綴っておりますが、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
【ディーゲストハウス:10:30】
昨晩、セブの夜の街を思いっきり楽しんで深夜の4:30に帰ってきた山田は朝10:30まで深い眠りについていた。
朝起きてロビーに向かうとまた樽さんが笑顔で迎えてくれる。
樽さん「おぉ〜。おはよう。昨日も派手に遊んだんだって?笑」
山田「はい笑。昨日も結局4時くらいまで遊んでまして笑。」
樽さん「そっかそっか。体力あるね〜。」
山田「ただ遊んでただけっす笑。そういえば、こうきくんはもう仕事ですよね?」
樽さん「そうだね。彼も連日連夜で遊んで体力あるよほんと。」
こうきくんは昨晩山田が夜の街に消えるタイミングで帰っていた。
それでも大体深夜3時くらい。そのあとの仕事は辛いだろうに、、、
すまんこうきくん!
山田「今日は最終日なのでどっかその辺の島とか言ってトントンマッサージして帰ろうかと思うんです。」
樽さん「お、それはいいね。それならオランゴ島とかがいいんじゃないかな?」
オランゴ島はマクタン島のすぐ南東に位置し、マクタン島から20分も船で行けば着く距離にあるそう。
セブの綺麗な島々はどこも移動に時間がかかってしまうので、旅行エージェントを使わずに行くのなら事前に移動方法とかかる時間をも越して行くと良いです。
山田「じゃぁオランゴ島に行ってそのあとショッピングモールで買い物しながらトントンマッッサージでもしますかね。」
樽さん「それがいい。本当はダイビングとかもっと出来たら良かったけどねぇ。帰りのフライトは何時なんだい?」
山田「帰りは20時のフライトなので17時には空港に着くように行きます。それと樽さん。近くにATMはありますか?」
そう、ここで一つ問題があった。それは残りの手持ちの残金。
山田はもともとクレジットカードを持っておらず、VISAデビッドカードしかないので指定口座の残高がなくなると資金欠乏状態になってしまうというリスクを孕んでいた。
海外でお金がなくなると帰国できなくなったり、色々とトラブルになるので資金はある程度余裕を持っておいてください、、(ホントはクレジットカードは必須)
山田はこの時指定口座にあまり預金をしていなかったため、この時点で残りの残金が2500PHP(日本円で大体6000円くらい)しかなかった。
セブでは交通費と食費が安いのでそれでも十分に遊ぶことが出来ますが、 余裕は全くない状態。
樽さん「ATMは近くのスーパーがいいかな〜。」
山田「分かりました!ここからどれくらいで到着しますか?」
樽さん「大体10分位歩けばすぐに着くよ。」
山田「ありがとうございます!あとから言ってみますね。」
樽さん「うん。それと俺ちょっと連れを迎えに行って来るよ。」
そういうと樽さんは奥さん(?)を迎えに行くことに。
この時は既にお昼頃になっていました。
セブ最後のランチを食べようと、近くのご飯屋さんに行くことに。
【バヨン・ロード:12:00】
ゲストハウスから少しあるって大通りに出ると、バヨン・ロードという通りに出る。
ここから徒歩3分も歩けばいくつかお店があると分かっていたので、今日は近くにある安い大衆食堂でお昼を済ませる事に。
しばらく道を歩っていると、現地人に話しかけられた。
現地人男性「しゃちょー。どこ行くの?」
山田「(また売り込みか)」
と思いながらテキトーにかわして歩って行くと、ず〜っと付いて来るその現地人。
山田「いや本当にいらないから!NO Thank you!」
それでもめげない現地人。
もう諦めて少しだけ話を聞くと、近くに安いご飯屋さんがあるから紹介するとのこと。移動もトライシクルという三輪車を呼んでくれ、送りと迎えもすると言っていた。
全然信用はしていませんでしたが、トライシクルは大体10PHP(2~30円)だし、現地の金銭感覚を考えても100PHP(2~300円)を手数料として渡せば問題ないと分かっており、あまりお金はかからなさそうだったので、この男性について行く事に。
そして言われるがままにトライシクルに一緒に乗車。
そのまま5分も行くとその現地人の言っているお店に到着しました。
特に可もなく不可もなくといった感じの食堂。
中にはお客さん1組だけで、あまり繁盛店とは思えませんが、メニューを見ると値段も手頃だったのでひとまずそのまま昼食をとる事に。
メニュー
オーダーをしたのは鳥の串焼きと豚のシシグ、それとご飯とオレンジジュースの4点。
これで値段は大体300PHP(600~700円)くらいなのでまぁまぁなお値段。
しばらく待つと、さっきの現地人の他にももう一人さらに日本語美味い現地人が合流しており、流暢な日本語で山田に語りかけくる。
現地人②「こにちは〜。あなたのお名前なんですか〜」
山田「I'm taku」
現地人②「お〜たく?おお〜イカさんタコさん〜♪」
山田「(お、こいつ日本語上手い) No Ocupus」
現地人①&②「はっはっは〜笑」
どんどん話しかけて来る現地人②
現地人②「私日本の友達いっぱいいます〜。いろんな言葉を教えてもらいました。」
山田「へ〜例えば何?」
現地人②「ばいがえしだ!あんしんしください、はいてますよ!」
山田「すげーな笑(誰だよ教えたやつ)」
現地人②「あと、この間織田裕二も私トモダチになりましたよ〜」
山田「(うそつけ)」
そんな会話をしていると、さっきオーダーした料理が到着。
そんなに味も悪くなく、日本語の上手い現地人とも話せたことで上機嫌でご飯を平らげました。
【Mama Linda's:13:00】
ご飯を食べ終わったタイミングでさっきの現地人2人の元へ向かいます。
現地人②「見てこれ〜すごいでしょ〜?」
すると店の前には帰り用のトライシクルが用意されていました。
山田「お〜すごいね!こんなのもあるんだ。」
現地人②「これあなたのために用意しました〜」
流暢に話す現地人②はニコニコしながら山田を迎え入れてくれた。
どうやらセブの人達は親日な人が多いらしい。
そのまま3人でトライシクルに乗ってゲストハウスを目指す事に。
そこで運賃と手数料を払い忘れてしまわないように、その現地人に値段を聞いて見る事にしました。
山田「そういえばお金いくら払えばいいの?」
現地人②「お金は特別にセンペソでいいよ〜」
山田「、、は?」
せんぺそ=1000PHP=2500円程度の値段だ。
トライシクルは大体10PHP。手数料も多くて100PHP
(、、んなわけねーだろっ!)
残りの手持ち金は2000PHPなので、1000PHPも払ったら観光も出来ない(トントンマッサージも、、、)
しかも、帰り途中で何かあったら対応できなくなってしまう。
山田「無理無理!俺帰れなくなるよ!払えない!」
現地人②「それはダメですよ〜ぼくもオーナーにおこられちゃうよ〜」
山田「(オーナーって誰やねん!)いやマジで無理!」
するとこれまで流暢にニコニコ日本語を話していた現地人の顔が一気に険しくなる。(こいつマジでくそやな)
これはまずい、帰れないと感じたため、ひとまず被害を最小限に抑える行動に出た。
山田「わかった!払うから!Discount Please!」
現地人②「no~オーナーにおこられちゃうよ〜」
山田「いいから!How much!」
現地人②「ん〜、、、800PHPでいいよ」
山田「(ムカつくな〜) わかったよ!ほら!」
イライラしながらもとりあえず800PHPを手渡した。
お金を渡すと現地人2人は何かをボソボソ話しながらトライシクルが走行中に途中で飛び降りていった。
残りの残金は1200PHP(約2500円)絶望的だ、、、
【ディーゲストハウス:14:30】
ゲストハウスに戻ると樽さんが既に帰ってきていた。
さっきまでの現地人とのやり取りで溜まったものを樽さんに聞いてもらおうとさっそく泣きつく。
山田「樽さ〜ん。ぼったくられました〜泣」
樽さん「ええ?どうしたのよ?」
事の経緯を最初から話して行くと、どうやらその現地人は日本人観光客を狙ったボッタクリの客引きだったらしい。
樽さん「アホだね〜。しかしそんなに騙される奴もいるんやな〜笑」
山田「(樽さん手厳しい)マジで笑えないっすよ〜手持ち金なくなって観光出来なくなりました、、」
樽さん「それはきみが悪いよ。そんなお人好しは日本人くらいのもんだ。」
山田「もう二度と騙されません、、」
樽さん「そうだね。でもそれもいい勉強だよ。俺も昔旅をしている時に乗ったタクシーで数分しか走ってないのに数万円取られたことがあった。まだ800PHP(2000円)くらい可愛いもんだよ。」
山田「そんなことあったんすか!」
樽さんが昔世界一周をした時にも同じようにボッタクリにあったことがあるみたい。
【旅メモ:現地で日本語のやたら上手い奴がいたら近づかない!】
これは樽さんの教えをそのまま書いて行くんですが、基本的に旅先に行ったら、日本語の上手い現地人には近寄らないようにするのがベストなんだそう。
現地人がわざわざ修得難易度の高い日本語を覚えているのにはちゃんと理由があって、それは日本が本気で好きなのか。カモにしやすい日本人からお金を取るために成長したのかどちらかの可能性が高く、ほとんどが後者なんだそう。
また、タチが悪いのは、現地に住む日本人だとしても、日本人観光客を騙そうとする輩もいるんだとか。旅先で自分の知っている母国語を聞いて安心するのは逆に危ないんだそうです。
思い返せば、確かにあの現地人②もやたらと日本語がうまかった。加えて、山田が行ったご飯屋さんで会計をする時に高額なお札をまとめてポケットから出して支払いをしていたため、「この日本人は1000PHPを持っている」とバレていたんでしょう(それで1000PHPを請求された可能性大)。旅先ではなるべく高額なお札は持ち歩かず、さらに見せないようにすることも気をつけた方が良いと学びました。
みなさんももし旅先で日本語の上手い現地人にあった場合は極力近寄らないようにしてくださいね。
また、もし騙された場合はその騙した本人の顔写真などを撮っておくと良いでしょう。車とかがあった場合は車体とナンバーの写真も撮っておいてください。そうすることで後から警察に行ってお金が戻ってくる可能性もありますし、警察じゃなくても現地の人の助けを借りてなんとかすることができるかも知れません。
樽さん「そのボッタクリがトライシクルの運転手やったら取り返しに言ってやるんだけどね。そういう客引きみたいな奴らは”俺はやっていない”と言えるからタチが悪いんだ。」
山田「そうなんすねぇ、、めっちゃムカつくっす!しかし、いい勉強になったなぁ、、」
樽さん「まぁまぁ笑。ほら一つ食べな」
そういうと樽さんが買って来ていたホットドックを一つ山田にくれた。
日本語は喋れても樽さんくらい良い人は他にあまりいないんだろうなぁ〜と思いながら、その出来事を反省。
結局、オランゴ島もトントンマッサージも諦めて最後にお土産を買うためのショッピングモールに向かうことにした。
ホットドックを食べ終え、身支度を整えて樽さんに最後のお別れをする。
山田「最後の最後でこんなことがありましたが、本当に色々と勉強になりました!樽さんにはたくさんお世話をして頂いて本当に感謝しています。ありがとうございました。」
樽さん「こちらこそ。次はダイビングのライセンスを取りにおいで。また待ってるから。」
山田「そうですね!本当に3日間楽しかったです。ありがとうございました。」
そう挨拶を交わして、玄関まで見送ってもらいディーゲストハウスを後にした。
ディーゲストハウス
【マリーナモール:16:00】
セブ島旅行の最後の最後でぼったくられるという惨事に会い、テンションガタ落ちながらもお土産を買うために「Marina Mall」へ。
移動はセブでは有名なジプニーで行きます。
ジプニーは乗用車の荷台が箱型になっている乗り物で、だいたい10PHP前後で乗車することができる。
ジプニー社内
ジプニーは決まったルートを運行しているので、自分のおりたい場所の近くになったら天井や横にある鉄の部分をコインか何かで”カンカン”と鳴らせば停車してくれる。
お金を払う時は、横の人にお金を渡すと運転手までリレー形式で渡してくれるのですが、お釣りをもらう時や、支払うタイミングなどちょっと難しいと思うので、乗車する時は10PHP硬貨と1、2PHP硬貨をいくつか用意してお釣りの出ないようにすると良い。
ゲストハウスから30分ほどでショッピングモールに到着。
ここは現地人のよく集まるショッピングモールのようで、品揃えも良いお店でした。
食材だけでなく、電化製品や洋服などを扱っているお店や、美容室なども入っているので、日本のショッピングモールと雰囲気は似ていた。
そこでお土産を数点購入したところで、そろそろ空港に行く時間が近づいて来たため、空港までのジプニーに乗ることに。
【マクタン・セブ国際空港:17:00】
この時点で残りの残金は800PHP(2000円)。
もし何かトラブルに見舞われたら帰国も危うくなる状況。
そんな中マクタン・セブ国際空港内でご飯を300PHPで済ませ、Airasiaフライトを待つことに。
いよいよこれで旅行が終わってしまうのか〜という寂しさや、旅行中の上手くいかなかった出来事、楽しかった出来事を一つ一つ思い出しながら飛行機の到着を待ちます。
この日。
山田が乗る便で遅れが出たようで、予定時刻から1時間ほど遅れて到着した飛行機に乗り込み、フィリピンのマニラにあるニノイ・アキノ国際空港へ向かいます。
【ニノイ・アキノ国際空港:22:30】
1時間遅れでマニラの国際空港に降り立ち、次の東京成田国際空港行きのJetStarへの乗り換えをすることに。
しかし、到着した空港ではどこを探してもチェックインカウンターが見当たらない。
行きのフライト時間が1時間遅れているため、次の乗り換えも早く済ませる必要があったので、焦りも募っていましたが、近くに”trancefa service”という窓口を見つけてそこでどうすれば良いか確認することに。
受付の男性に話(英語だったのでニュアンスで理解)を聞くと、どうやらJetStarのチェックインカウンターは車で10分ほど離れた第一ターミナルにあるとのこと。
次の乗り換えのフライトは24:35。
現在の時間は22:45。
すでに2時間を切っており、ギリギリの時間でした。
しかし、現在位置から第一ターミナルまでのシャトルバスが次に出発するのは40分後だという。そうするとチェックインカウンターに到着するのは大体23:30になってしまう。
かといって徒歩で行くにも土地勘もない上に、深夜のマニラが治安が良いかどうかもわかりません。
途方にくれ、焦りながらもどうにかならないか考えながら歩いていました。(最後の最後で色々やらかしてるな〜)
すると、近くにタクシーターミナルを発見!
そこにいたおばちゃんを捕まえて第一ターミナルまでの運賃を確認します。
山田「I want to go first terminal. how much?」
おばちゃん「350PHP」
淡白な返事を返されながらも、今手持ちの残金で足りることに安堵し、すぐさまそのタクシーに乗り込み第一ターミナルを目指して進むこと10分。
空港に到着し、運賃350PHPを支払うため400PHPを差し出す。
山田「exchage please」
運転手「 okay... oh~sorry.I have 20PHP」
山田「(、、、こいつもかっ) ...Okay.」
こういう時に英語を分かっていないと交渉するにも何を言って良いか分からないから困ります(というかただのお人好しで終了してしまう)
こういう時は英語が分からなくてもはっきりと日本語で交渉すればいいらしいのでチャレンジしてみてください。
残り手持ち金(=全財産):120PHP(約300円)
【ニノイ・アキノ国際空港:23:00】
旅行最終日の今日、やたらとお金が吸い上げられるなぁ、と考えながら空港のチェックインと出国検査を終え、搭乗口にたどり着きました。
もうここからはお金がかかることは無いだろうと、残りの120PHPのウチ100PHPでビールを一本購入し、香港で買っていたミックスナッツと一緒に一人で晩酌。
そこから約1時間の間、物思いにふけりながら、ゆっくりとビールを楽しんだ。
24:10になり山田が登場するAirasiaの便が到着し、搭乗案内が行われる。
そこからフライトの遅れもなく、定刻通り24:35にマニラにニノイ・アキノ国際空港を出航。
さらばフィリピン。そしてとっても綺麗なフィリピーナ達。そしてとってもお世話になった方々。
またきっとセブには戻ってきます、、、
【日本上空太平洋上空:5:30】
マニラを出発した後、飛行機の窓から差し込む光で目を覚ました。
ちょうど太陽が昇り始めるタイミングだったのか、とても綺麗な日の出の景色でした。
朝日(機内撮影)
日本上空(機内撮影)
そこからものの30分で成田国際空港第3ターミナルに到着し、「アクセス成田」のバスに乗って東京駅へ。
アクセス成田は旅行に出発した初日にも利用しましたが、1000円で東京ー成田空港間を移動できますし、深夜と早朝どちらも出ているのでオススメです。
そんなこんなで東京駅へ到着したのは朝の8:30
心地よい疲労感と一人で海外旅行へ行ったことに対する達成感(というより満足感?)を噛み締めていました。
今回の一人での海外旅行で得たものや、感想などについてはまとめ記事で書きたいと思います。
最終日までいろいろありましたが、ここまで読んでくださった方がいらっしゃれば本当に嬉しく思います。
長々と書いた文章を読んで頂きありがとうございました。
目次
【旅の記録】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【持ち物編】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【0日目:日本】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【1日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【2日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【3日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
【インタビュー】
現地の日本人インタビュー:阪本さん
現地の日本人インタビュー:林さん
現地の日本人インタビュー:樽さん
現地の日本人インタビュー:津下さん
現地の日本人インタビュー:津下さん
インタビュー概要
今回の香港・セブ単独旅行のメインイベントの一つである【現地日本人インタビュー】
これは海外に住みながら現地で働く日本人に直接コンタクトを取り、その生活感やどうして海外に住みはじめたのかなどをインタビューし、その内容をみなさんにも共有したいと思い記事にしました。※本人に記事公開の許諾を得てから公開しております。
インタビュー4人目:津下さん
セブ島2日目のお昼過ぎ。
現地で会社経営をしている津下さんという方にお話をお伺いしにセブの市街地に来ていた。
場所は「iioffice Cebu」で、ここは2016年8月頃にLIGさんが立ち上げたコワーキングスペースとのこと。
そこで日々仕事をされているという津下さんへFBにてメッセージを送ったところ、忙しい合間を縫ってインタビューに答えてくれるとのことで、早速向かうことに。
iiofficeの中はとても綺麗で、東京の渋谷付近にあってもおかしく無いくらいおしゃれな内装になっていた。
入ってすぐのところにある椅子にかけて待っていると、目の前に細身の男性が。
男性「山田さんですか?」
山田「はい!そうです!津下さん、、ですか?」
男性「そうですそうです!よろしくお願いしますね。」
FBでメッセージのやり取りしていた津下さんでした。早速奥のソファーで話を聞く事に。
山田「津下さん、今日は忙しいところにありがとうございます。」
津下さん「いえいえとんでも無いです。僕で良ければ協力しますよ」
山田「ありがとうございます。いつもここのオフィスで働かれてるんですか?」
津下さん「そうですね。大体ここでいつも仕事はしてますが、毎日ってわけでは無いです。自宅でも全然仕事はしますから」
山田「では基本はこのオフィスで働かれてるんですね。いつもはお一人ですか?」
津下さん「いつもは僕と、あと従業員が3人いるのでその方達と仕事をしてますね。」
聞くと津下さんの会社では現地人3名と一緒に仕事をしていると言う。
山田「他にも3名いらっしゃるんですね。業務内容は何をされてるんですか?」
津下さん「大体サイト構築でフロント(サイトのデザインやレイアウトなど)側の業務が多いですね。彼らにもその仕事を教えている感じです。」
山田「なるほど〜。こっち(セブ)の方に教えるのって大変だったりしますか?」
津下さん「いや、そんなに大変では無いです。彼らは英語も理解できますし、日本人と比較しても遜色なく、むしろ日本人より優秀な人もいますから。」
普段はオフィスに来る時にその現地スタッフへ技術指導なども行なっている様子らしい。さらに現地での雇用について突っ込んで聞いて見る事に。
山田「英語でコミュニケーションをしているセブの人の方が、プログラムを教える上で理解が早いこともあるんですね。では、セブでのリクルーティングは日本と比較した時の優劣どこにありますか?」
津下さん「そうですね〜。例えば日本人の大卒レベルの人をこっちで採用するとなると、日本の5分の1程度で済むので、その点は良いところですかね。」
山田「と言うことは大体こっち(セブ)の大卒採用で月2〜3万(4~5万円)程度ってことですね。」
津下さん「大体それくらいです。後はこっちは人口が多いので就職は買い手市場だとも言えるのですが、こっちは独特の風習があって、会社が社員の家族も込みでマネジメントしていかないといけない感覚があるんですよ。」
山田「なるほど従業員の家族まで。例えばどんなところですか?」
津下さん「例えば年間行事の時に社員の家族を全員招待してイベントやったりするのが当たり前だったりします。ウチなんかはまだ人数が少ないので大丈夫ですが、大手系の社員をたくさん抱える企業なんかは大変みたいですね。」
聞くと、セブでは人件費が安く英語も喋れる人がほとんどのため、大手外資系企業が多く参入をしてきているとのこと。
業務の内容としては電話でのカスタマーサポートなどの業務が多いと言います。
人件費も安く、英語が喋れる人口が多いフィリピンならではの傾向なんだそうです。
津下さんの会社でも社員の誕生日やイベントの日には一緒にパーティーをしたり、ご飯を食べに行ったりもしているとのこと。
山田「従業員の家族も含めたコミュニケーションが重要なんですね。因みに今の仕事の受注先は主に現地の案件が多いのですか?」
津下さん「いや、うちのクライアントはほぼ日本にいるんですよ。ほとんど紹介で受注したりが多いんですけどね。」
山田「日本のクライアントがほとんどなんですね!セブで現地の人たちの雇用コストを抑えて日本の案件を請け負っているイメージですかね。こっちは物価も安いからさらに都合良さそう。」
津下さん「そうですね〜。だからと言ってこちらでめちゃくちゃ裕福に過ごせるかって言えばそうでもなくて。人件費は安いですが物資の供給が少ないので、普通に日本レベルの食事とサービスを当たり前のように受けようと思うと、むしろ日本よりお金はかかりますよ。」
山田「そうなんですか!フィリピンは全体的に物価の安いイメージが有りましたが、物資の値段は高いんですね。」
そこからセブの文化についていくつか話を聞いた後、セブに来た経緯についても質問をして見る事に。
山田「セブに来られるまで、津下さんは日本にいらしたんですよね?」
津下さん「そうですね。元々は池袋にある IT系のベンチャー企業にいたんですが、そこは1年で退職してセブに語学留学に来てたんですよ。その時にこっちで起業しようと思ったんです。」
山田「1年で退職!それは早いですね。もう起業してから何年くらい経つんですか?」
津下さん「もう起業してから4年ですね。最初の1年は一人でやってましたが、2年目以降は今の3人のメンバーと一緒に働いています。」
山田「日本国内だけで働くのではなく、海外に出て働くという選択もあるという事なんですね。今後は何かチャレンジしていきたいことなどありますか?」
津下さん「まだ具体的ではないですが、今は受託の仕事が多く、その都度仕事を持って来ないといけない状況なので、今後は自社サービスなんかも視野には入れて行きたいですね。」
このインタビューの後、同じくiiofficeにいた山田と同い年のこうたくんという方もご紹介頂きました。
藤代さんは既にフリーランスとして活動をしているらしく、今はLIGさんのところへ出向しているとのこと。
こうたくんも留学をしている中でフリーランスになることを決めたんだそうで、もしかしたらセブに留学に来る日本人の方は起業する人が多いのかな?とも感じました。
山田も今しばらく勉強と経験を積んだ後に次のステージで海外留学も視野に入れていたので、今回のお2人のお話は大変勉強になり、とても良い刺激になりました。
津下さん、こうたくんお時間頂いてありがとうございました!
目次
【旅の記録】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【持ち物編】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【0日目:日本】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【1日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【2日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【3日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
【インタビュー】
現地の日本人インタビュー:阪本さん
現地の日本人インタビュー:林さん
現地の日本人インタビュー:樽さん
現地の日本人インタビュー:津下さん
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
この記事の概要
2016年9月25日〜30日の6日間。宮城県の田舎町に生まれ育った筆者(以下山田)が2016年9月の転職をきっかけに、ずっとやりたいと思っていた「一人海外旅行」を実行した話です。
山田はほとんど英語が喋れない上に、海外へ行った回数も一度しかない海外旅行の超初心者。
そして、ただ旅行に行くだけでなく、現地に住んでいる日本人へのインタビューもしながら各地を回るという挑戦をしました。訪れた国は香港とセブの2カ国。
さまざまな失敗と学びを体験し、その経験をこうやって記事にすることで自分自身の人生の糧にしたいと思っています。
また、まだ一人で海外に行ったことが無い方達に対しては、「英語力なくてもいけるじゃん」とか「山田でもいけるならいける」と思って頂ければ本望です。
つらつらと書き綴っておりますが、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
【ディーゲストハウス:8:00】
前日(というか当日早朝?)の朝3時までマンゴースクエアで夜遊びをしていた山田は寝不足のまま目を覚まし、樽さんのいるロビーへ。
樽さん「おお。おはよう。昨日は遅かったんだって?笑」
山田「おはようございます〜。そうなんです笑。昨日は結局3時まで、、笑。」
樽さん「いや〜頑張ったねぇ〜」
ニコニコとした表情を向けてくれながら優しく話してくれる樽さん。
セブ2日目の朝はとても天気が良く、涼しい風が吹いていてとてもゆったりした心地良い空間でした。
すると暫く樽さんとゆったりしていると、ゲストハウスの前に車が止まり一人の日本人男性が降りてきた。
男性「いや〜すいません!遅くなっちゃいまして!」
樽さん「ああ〜。どうも〜」
この日、もう少し寝ていたい気持ちを抑えて起きた理由は、セブ島2日目に予定していたダイビングに行くため。
ディーゲストハウスの近くには、ダイビングスポーットが複数あり、ダイビングの体験ができるエージェントもいくつかあるんです。
この男性はそのエージェントの人でわざわざゲストハウスまで迎えにきてくれていた。
山田「今日はよろしくお願いします!」
男性「はいはい〜よろしくね。」
迎えに来て貰った車に乗り込み、ダイビングが出来る場所へと向かう。
山田は人生で一度もダイビングに行ったことがなかったので、この日が初体験でした。
実はディーゲストハウスのオーナー樽さんがダイビング好きな方で、一度も体験したことがないのは勿体無い!人生変わるよ!と行って近くのエージェントにわざわざ電話してくれたんです。
【BlueCoral:8:30】
ゲストハウスの道路向かいにある「BlueCoral」に到着し、早速人生初のダイビングにチャレンジ!
ここでは現地のガイドさんがインストラクターとして付いてくれるんですが、山田の案内をしてくれたロジャーさんはセブ出身で現地在住なのに、とてつもなく日本語が上手!
安心して一緒に海に潜りことができました。
その他にもBlueCoralさんでは日本人のスタッフも数名いらっしゃるのでとても安心。
残念ながら海中での写真は撮れませんでしたが、本当にセブの海は綺麗で、もっともっと泳いでいたいという気持ちにさせられます。
聞くところによると、ライセンスを短期で取れるパックなんかもあるらしく、2日でダイビングが数本(6~8本くらい?)できて、1〜2万円程度でライセンスも取れるという格安なプランもあるようす。
日本だと大体10万円弱くらいするので、セブへの渡航費とライセンス取得料金、宿泊費も考えても断然セブに来てライセンス取得した方が安い。
大体こんな感じ?
・滞在期間:3泊4日(2日間ライセンス取得&2日間観光想定)
・渡航費:往復28,000円(LCC:cebu pacificair)
・宿泊費:3泊6,000円(ディーゲストハウス:ダブルベット個室)
・食事代:12食10,000円(800円×12食)※セブで800円も出せば十分な食事が食べれます。
・その他雑費:1万円くらい?
合計:54,000円
3泊4日の連休をどこかで作って、弾丸でセブ旅行に行きながらダイビングのライセンスも取れるならとても安い。興味のある方はぜひ検討ください。
【ディーゲストハウス:11:00】
午前中にダイビングを早々に終え、ゲストハウスに帰宅。
この日はセブの市街地で現地の日本人インタビューがあったので、帰宅後すぐに出発の準備に取り掛かることに。
ゲストハウスオーナーの樽さんにバイクを借りて、すぐに出発。
バイク乗車前に、前日にマクタン島をバイクでぐるっと回った時の教訓をここで活かすことにした。
セブ島ではたくさんのバイクや車が走っており、道路も完全に舗装されているのではなく、どこらかしこに土がむき出しのところがあるため、砂埃がバンバンに舞っているんですね。
そんな中、バイクにまたがって走行をしていると空気と一緒に大気中のゴミなんかも一緒に吸い込んでしまうので、5分も走っているとたちまち肺が痛くなってしまうんです。
そこで山田は考えました。
現地人も顔負けの完全武装!これでセブの街中を走行しても屁でもない。
(※実際にはこれでも多少のゴミが入ってくるので正直あまり気分は良くないです)
【STK ta Bay:12:00】
バイクで走ること30分。
待ち合わせ場所の近くまで来たところでちょうどお昼になったので、現地のレストランに寄って行くことに。
立ち寄った場所は「STK ta Bay」というお店。
ここへはたまたま立ち寄っただけだったのですが、店内に入った後に調べてみると地元で美味しいと評判のレストランだったようで、現地人だけでなく日本人観光客の記事も多く出ているみたい。
そんなにいいお店を選んだとは知らなかったため、思わなぬ幸運と思い料理に対する期待度が一気に高まりました。
メニューは英語表記のため、なんとなくの意味は理解できます。
山田が今回オーダーしたのは
・Tuna Sisig(マグロの何か)
・Lechon Kawali(豚肉の何か)
・Adobong Kangkong(野菜の何か)
・マンゴージュース
・ライス
この5点です。
料理を待ちながら店内を見渡すと、お昼時だからかほとんどの席が埋まっている状態。
しばらく待っているとようやく料理到着!
、、、注文しすぎた笑。
腹ペコだったので早速食レポしながら頂きます!
野菜ちょーうまい!丁度良い濃さの中華タレとガーリックが絶妙。
どうやら空芯菜(クウシンサイ)の炒め物のらしい。
別名でコンシンサイと呼ばれるのでKangkongと書いてあったんですね。
Tuna Sisig
マグロのシシグは細かく切り身にしたマグロとキノコを特製のタレとマグロの出汁で絡めて煮込んだモノなんですが、甘さとコクがあってもとっても濃厚な味。味付けは甘辛醤油系なので、お好きな方はオススメです。
Lechon Kawal
豚はかなりしっかりめに揚げてあるので、パリパリッとした食感でお肉も固め。(好きな人は好き)マグロや野菜に比べて味付けは薄めで、ホントにすこーし塩がふってある程度。備え付けの酢で頂く様。
どの料理も安定して美味しく、味付けも日本人に会うようなちょうどいい感じだったので、時間のある方はぜひ一度足を運んで見てください。
【iiofice Cebu:13:30】
美味しい料理を頂いた後、早速インタビューへ。
場所は「STK ta Bay」からほど近い「iioffice Cebu」というコワーキングスペース。
ここはLIGさんが提供しているスペースで一般の方も利用できるようです。
2016年の8月に完成した(?)オフィスらしく、とて綺麗なオフィスでした!
ここでインタビューに答えてもらったのはセブでweb製作会社の代表をされている津下さん。
インタビューの詳細は▼こちらから▼
また、ここオフィスで働かれている同い年のこうたくんという方もいて、津下さんに紹介を頂きました。
こうたくんは既にフリーランスとして独立しており、WEBサイト構築などのお仕事をされているとのこと。
その仕事の一つとして現在LIGさんのところに出向(?)しているらしい。
あまり時間が無かったのでお話を深くお聞きすることが出来なかったのですが、11月に日本に一度帰国されるとのことだったので、そこでの再会が待ち遠しいです。
山田も将来独立を考えているため、同い年でフリーランスとして独立されている方と会えるのはとても貴重だと感じます。とても素敵な機会に巡り会うことが出来ました。
【サント・ニーニョ教会:15:00】
iiofficeでのインタビューを終え、今度はセブの旧市街地にある「サン・トニーニョ教会」へ行くことに。
セブの旧市街地は治安が悪く、昼間でも薄暗い印象がある町。
昼間だとまだ良いのですが、夜の旧市街地はドラックをしている人なども多くいるので大変危険なのだとか。
旧市街地をバイクで走ること10分。サント・ニーニョ教会の駐車場に到着。
バイクを降りると、すぐにどっかのおばちゃんが出現。
現地民のおばあさんに謎の紙を手渡されました。
山田(?)
おばちゃん「Twenty」
どうやら駐車場の利用料金を払えと言っているらしい。
料金は大体20PHP(50円くらい)。
お金を手渡すとおばちゃんの後ろから今度は謎の現地人が出てきて山田のバイクの座席シートにダンボールを敷いてくれました。
このダンボールが雨よけなのか、それとも駐車料金を払った証明なのかは不明でしたが、ひとまず盗まれる心配はなさそう。そのまま教会を目指す事に。
駐車場から歩いてすぐのところに教会があります。
教会の敷地内では何か市場のようなものが設けられており、そこで買い物をする人で賑わっている様子。
そこからさらに進んだところにお目当のセント・ニーニョ教会の入り口を発見!
恐らく協会関係者?みたいな服装をしたおばちゃんがわんさかいました。
(めっちゃろうそくを売っていたのですが、なんの意味があるかは不明)
教会内は数十人ほどの人が祈っていましたが、誰一人声を発する人もおらず、音楽も流れていないため、シーンと静まり返った神聖な雰囲気が漂っていました。
中の人々はただただ十字架を見つめている人や、膝をつけて祈っている人、中央の通路をゆっくりと膝を擦りながら前進して祈っている人もいました。
ここはフィリピン最古の教会で、フェルディナンド・マゼランが島の王であるラジャ・フマボンの妻にサント・ニーニョ像(イエス・キリストの幼少期の姿をした像)を同盟の証として手渡されたその像が納められているそう。
山田も席に着き、しばし祈りを捧げます。
協会の境内を回っていると、蝋燭に火を灯して献金をする場所や、子供たちが元気に遊びまわる広場のような場所がありました。
ろうそく台
蝋燭は献金を入れてから日をつけて台に置くらしい
献金後に灯した蝋燭
子供たちの遊び場
サント・ニーニョ教会の近くにはマゼラン・クロスもあったので、そこもよって行く事に。
マゼランクロスは、セブの王フマボンとその妻ファナ、それと400人の臣下がフィリピンで初めてキリスト教の洗礼を受けた事を記念してマゼランが建てたものだそう。
マゼランクロス
【CarbonMarket:16:00】
教会の次の行き先は、近くにあるカルボンマーケット(Carbon Market)へ。
ここは旧市街でも観光スポットとして有名な場所です。
現地人が営む露天のお店(主に食べ物)が軒を連ねているのですが、こちらもあまり治安は良くなく、ストリートチルドレンが元気に走り回っていたり、路肩に牛や豚・鳥の骨や死骸などが散見されるような場所になっていた。
この時、まだ16時くらいで外は明るかったのですが、ものすごく危険な雰囲気を感じます。
途中どこからか銃声が聞こえた時はほんとうに怖かった、、
この地帯も夜は絶対に近寄らない方が良いのですが、昼間でもスリなどが横行しているため、観光に訪れる際には十分に気をつけてください。
セブに来てから一番現地らしいを風景に触れて、これは映像で納めたいと思い撮影した3分ほどの動画も上げていますので、どうぞ。
途中からちょっと怖くなって来たので足早に立ち去る事にしました。
カルボンマーケットに来ると、本当に異文化に来たんだなという気分になります。
【Fort San Pedro:16:30】
カルボンマーケットの次に向かったのはこれもバイクで10分ほどの距離にある「Fort San Pedro」へ。
サンペドロ要塞はフィリピン最古でかつ最小の要塞で元々はスペイン人によって建設されたそう。
ここはエントランスでいくらか入場料を取られるのですが、中はそこまで見学するところが多い訳ではないので流す程度でいいかも知れません。
【ディーゲストハウス:18:30】
セブの市街地を一通り観光した後、ディーゲストハウスに戻ってゆっくりする事に。
昨晩の夜遊びと、今日一日のフル活動によって体は疲労困ぱい状態でした(主に夜)。
今日はセブ島ナイトパーティー最終日という事もあったので、ゲストハウス同居人のこうきくんの帰りを待つ間、しばし仮眠を取る事に。
そのまま泥のように深い眠りにつきました。
【ディーゲストハウス:22:30】
大分寝込んでいたようで、起きた時には既に夜中の23時30分。
その時丁度こうきくんが帰宅し、樽さんと談笑しているところでした。
こうきさん「お、おはようございます。」
山田「おはよう、、こうきくん大分遅かったね?」
こうきくん「いや〜今日は日本人団体客の旅行最終日で今まで会食だったんですよ〜」
聞くと不動産系の日本企業の写真旅行のアテンド最終日だったようで、この時間に丁度帰宅した様子。
今日の朝3時まで遊んで、朝7時から22時まで仕事だったそうです、、、(どんだけタフやねん)
そして、仕事明けのこうきくんから山田に一言。
こうきくん「じゃぁ〜山田さん。セブ最終日ですし。夜の本番に行きますか!」
山田「え、こうきくん疲れているのでは、、?」
こうきくん「何言ってるんすか!今日最終日なんすから楽しまなきゃダメっすよ!」
山田「先生、、、お願いしゃっす!」
またまたUberを呼び出してセブ島夜の遊び場である「マンゴースクエア」へ。
【マンゴースクエア:23:00】
既にこの時点で時間は24時。
お決まりのビキニバー&クラブ周りをし、キャッチのおじさんに導かれながら裏路地のお店に行ったり、道途中のお店入っていい子がいればそこのお店で飲んだりと、とにかく2人でひたすらに夜のマンゴーを豪遊しました。
結局前日は成果の無いままマンゴーを去る事になってしまいましたが、この日はこうきくんの図らいで「いや、今日は最後まで行きましょう!」と言ってくれ、何件もその後ハシゴする事に。
そして深夜の26:30。
こうきくんは明日の仕事もあるから帰るとのことでタクシーで先に戻り、山田は現地人と夜の街に消えて行きました。
結局こうきくんとは、タクシーに乗るところ見送ったことを最後に顔を合わせていません。
彼に現地の案内をしてもらったお礼をしたいので帰国する日を訪ねたところ、年末には日本に一度帰国するとのことだったので、そこでまた再開できる事を楽しみにしたいと思います。
こうきくん!忙しいところに色々とありがとうね!
セブ島の夜の街。ハマりそうです(主に夜の)。
今度は誰か友達を連れて行こう。
そしてこの日は結局夜の4時にゲストハウスに帰宅し、就寝しました。
明日はセブ島最終日。旅行最後の記事もご覧ください。
目次
【旅の記録】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【持ち物編】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【0日目:日本】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【1日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【2日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【3日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
【インタビュー】
現地の日本人インタビュー:阪本さん
現地の日本人インタビュー:林さん
現地の日本人インタビュー:樽さん
現地の日本人インタビュー:津下さん
現地の日本人インタビュー:樽さん
インタビュー概要
今回の香港・セブ単独旅行のメインイベントの一つである【現地日本人インタビュー】
これは海外に住みながら現地で働く日本人に直接コンタクトを取り、その生活感やどうして海外に住みはじめたのかなどをインタビューし、その内容をみなさんにも共有したいと思い記事にしました。※本人に記事公開の許諾を得てから公開しております。
インタビュー3人目:樽さん
インタビュー3人目は、セブ在住で現地のゲストハウス「ディーゲストハウス」を運営するオーナー樽(たる)さん。
今回は3日間滞在している間、樽さんとの会話の中で伺った話をまとめて記事に書きまいした。
旅行4日目にセブ島に到着してから色々とお世話をして頂いた樽さん。
学生時代のことからお話をしてくれて、聞くと樽さんは大阪府出身で大学在学中に独立をして学校を中退しているとのことでした。
山田「独立した当時はどういった事業で独立されてたんですか?」
樽さん「今やってる富裕層向けの住宅とか建物のデザインと設計の仕事にも繋がるんだけど、独立当時は建築全体の構図とデザインをやってたかな。もともと知り合いに建築系の仕事をしている友達がいたからそいつを呼び出して一緒に独立したんだ。」
山田「すごい!今の仕事にもつながっているんですね。その後、その会社は続けられなかったんですか?」
樽さん「それがね〜。仕事をしている中である人に”お前は建築の基礎も理解せずにただ絵を描いているだけだろう”と言われてね。確かにそうかもな。と思った僕はその後勉強のために建築系の会社に就職することにしたんだよ。」
聞くと、当時立ち上げた会社は今でも存在し事業も安定して行なっているとのこと。
その後、一定期間働いた樽さんは再度自分の会社を立ち上げて現在まで継続して経営をして来たんだそうです。
山田「これまで長期間会社を存続されられていることってすごいことですよね。」
樽さん「まぁ、ありがたいことに、うちの仕事は富裕層向けの事業だったから年間で数件くらいの案件を受注すれば食べていけたって言うのが大きいよ。」
山田「なるほど。単価が高いからその分案件は少なくても大丈夫なんですね。その後はどうしてセブに来られたんですか?」
樽さん「うん。実は会社経営をしててさ。ある日にふと、世界を見て回りたいなって思うようになった時があったんだ。」
樽さんは会社を経営して行くうちに、45歳の時に世界一周をしようと思い立っただそうだそう。
そこから5年かけて”自分がいなくても会社が回っていける”状態にまで成長させ、その後ようやく50歳の時に世界一周を実現させたとのこと。
当時は今ほど飛行機の便も多くなく、インターネットもそこまで普及していなかったために世界一周をするのも大変だったと話してくれます。
世界一周をした当初の話を山田にも丁寧に教えてくれました。
樽さん「僕はもともと英語が喋れたわけじゃなかったけど、旅行先ではなるべく日本人のいないところに行くようにルールを作っていたんだよ。」
山田「旅先で日本人がいないところへいく。それはどんな思いからルール作りをされたんですか?」
樽さん「だって旅行先で日本人といてもつまんないじゃない。せっかく現地の文化とか空気に触れたいのに、日本人と居たんじゃそれがわからないでしょ?だから僕は現地の人となるべく一緒にいるようにしたんだ。」
山田「なるほど。旅行先の空気と人により多く触れるためのルールということですね。その他にもルールとかあったりしましたか?」
樽さん「そうだねぇ。旅先で深夜に宿に着くからチェックイン出来ない時なんかもあって、その時は必ず最寄りの一番高いホテルに泊まるようにしてたんだ。そういえば一泊5万円払ったこともあったよ笑。」
山田「一泊5万円はすごいですね!それはやはり治安が良くないからってことですか?」
樽さん「それもあるしね、あとは次の日も活動しなければいけないから、その分体を休める必要があるでしょ?夜遅くになって安い宿を探そうとしてもチェックイン出来なかったり、場所が遠かったりで結局疲弊するから、だったら近くに一番高いホテルに泊まった方がしっかり休めるって訳なんだ。高級ホテルなら大抵は深夜でもチェックインできるからね。」
樽さんからは色んな苦労話を聞かせて貰った。
その世界一周を終えたあとに、今後どこに住もうか考えていたタイミングがあったそうで、そこで樽さんはダイビングに出会ったらしい。
ダイビングに出会ってからはその魅力にハマってしまってしまい、ダイビングが出来て海が綺麗な場所に住みたいと、現在のセブでの生活を選んで現在に至るんだそう。
かれこれ56歳から住み始めてもう4年になると言います。
山田「セブはもう大分長いですね〜。もう日本へは戻ろうとお考えではないんですか?」
樽さん「日本はね〜いいところなんだけど、僕にとってはちょっと息苦しいんだ。セブと東京都では1日の流れる時間が3倍くらい違うから。」
山田「時間の流れは確かに違うかもしれませんね〜」
樽さん「そうそう!これは感覚の話でもあるんだけど、物理的にも3倍違うものがあるんだ。」
山田「物理的な速さですか?1日24時間はセブも日本も同じでは?」
樽さん「うん。その違いはそれは”仕事の速さ”なんだ。日本では勤勉な人が多いし、そういう文化なんだろうけど、セブでは日本ほどの勤勉さは無いんだよね。仕事途中で暑いから帰ってしまったり、余計なことをしながら作業をするから仕事の出来上がりの速さが日本の3倍くらいかかちゃうんだよ。そう言う意味でも流れる時間はやっぱりゆっくりなんだね。」
樽さんの言う”時間の流れ”と言うのは、人を使った仕事の出来上がりの速さをさしているよう。
セブでは人口がもの凄く多いため、人件費が日本の10分の1位で比較的安く人を雇えるんですが、その分現地の人は仕事を貰う事に苦労をするんだそう。
人件費は、大体新卒社員で月収2~3万PHP(日本円で5万円ほど)なんだとか。
また、セブでは日雇い労働が多いため、仕事が早く完成してしまうと、次の日の仕事がなくなってしまいます。
そのため、現地の人は早く仕事をしてしまうと仕事が終わってしまうので、遅めに作業をするんだそうです。
山田「やっぱりこっちの人は日本人と価値観とか文化が全然違うんですね。」
樽さん「そうだよ〜。セブの人は”その日1日生きれればそれでいい”と言う精神でみんな生きているから、余計なお金は持たずに毎日の生活費分だけの賃金を稼ぐんだ。」
山田「生活出来る必要最低限のお金を稼ぐと言う事ですね。他には日本と比べて異なる文化などは何がありますか?」
樽さん「そうだねぇ。あとはセブでは結婚をしている人が少なくて、ほとんどが事実婚っていうところかな。セブではキリスト教が根強く浸透しているから、一度結婚すると事実上離婚をすることができないんだ。まぁちゃんと裁判をすればできるんだけど、さすがにそこまでする人は少ないから、やっぱりみんな事実婚をする人が多いかな。」
聞くと、セブの人は家族を一番に考える文化が強いそうで、山田のゲストハウスで一緒になった日本人のこうきくんも言っていたんですが、セブでは三親等・四親等の親戚の生活まで支えなければならないんだそう。
一言で言えば、家族愛が強い文化なのかも知れないですね。
他の国の企業がセブにに進出する際に苦戦をする点としてあるのが、そういった”家族を大事にする文化”があるためなんだとか。
何かの行事がある日は、その催事がある度に社員の家族を招いたパーティーをしなければならなかったりするそうなので、社員のみならず、その家族に対する気遣いも会社を経営する上で大きな課題になるんだそう。
小さい会社ではまだ大きな問題にはならないが、大手企業など、たくさんの人を抱える企業だとそのマネジメントの対象に従業員の家族も加わってくるそんだそう。
樽さん「僕もこっち(セブ)で一緒に暮らしている人がいるけど、結婚はしてないんだ。」
山田「そうなんですね!その方はどちらで働かれてるんですか?」
樽さん「今は僕が運営している別のゲストハウスを任せてるんだ。他の企業からのアライアンス交渉を受けたり、いろんな業務管理もしてくれているからいいパートナーだよ。」
その女性はお子さんがいるらしく、樽さんはその子の名前である”ディー”をとって”ディーゲストハウス”という名前にしたんだそう。
樽さん「こっちのゲストハウスはまだ建てたばかりだから、これから一生懸命頑張っていきたいね。」
山田「まだ建てたばかりなんですね!とても綺麗ですもんね。」
その後、樽さんには滞在していた3日間の間に様々な観光地を教えて貰ったり、現地でのルールやマナー・危険な場所と気をつけるべきことなど、短い間でしたが現地で生活する上での様々な知恵を教えて貰いました。
大学を中退して世界一周をし、そこでダイビングと出会い、セブでダイビングをしながらゲストハウスを運営する樽さん。
お話を聞いていると、本当に自分の「やりたい!」 と思った事を次々と実行されている方だと言うことが良く分かりました。
樽さんは山田の父と年齢も近かったので、そういった意味で父親との違いを感じ、とても勉強になる話を着ことが出来ました。
今回山田も宿泊したディーゲストハウスは値段も安い上に、オーナーがとても親切にお世話をしてくれるゲストハウスです。
もしセブで日本人のいるゲストハウスに宿泊したい方はぜひ一度検討してみてください。
樽さん。3日間ありがとうございました!
目次
【旅の記録】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【持ち物編】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【0日目:日本】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【1日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【2日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【3日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
【インタビュー】
現地の日本人インタビュー:阪本さん
現地の日本人インタビュー:林さん
現地の日本人インタビュー:樽さん
現地の日本人インタビュー:津下さん
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
この記事の概要
2016年9月25日〜30日の6日間。宮城県の田舎町に生まれ育った筆者(以下山田)が2016年9月の転職をきっかけに、ずっとやりたいと思っていた「一人海外旅行」を実行した話です。
山田はほとんど英語が喋れない上に、海外へ行った回数も一度しかない海外旅行の超初心者。
そして、ただ旅行に行くだけでなく、現地に住んでいる日本人へのインタビューもしながら各地を回るという挑戦をしました。訪れた国は香港とセブの2カ国。
さまざまな失敗と学びを体験し、その経験をこうやって記事にすることで自分自身の人生の糧にしたいと思っています。
また、まだ一人で海外に行ったことが無い方達に対しては、「英語力なくてもいけるじゃん」とか「山田でもいけるならいける」と思って頂ければ本望です。
つらつらと書き綴っておりますが、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
【尖沙咀:5:20】
この日はセブ島に向かう飛行機に搭乗するために早めに起床。
時間は朝の5:20で、まだ外は暗いままでした。今まで3日間お世話になったアジア・インを後にし、空港行きのエアポートエクスプレスに乗るために九龍駅へ。
駅までの道のりは、かなりあるためタクシーを使うことに。
道路の端に立ち手をあげてタクシーを止める。
初めてのタクシーだったのでドキドキでしたが「Please go to kowloon」とだけ伝えると、無言でタクシーが発車。
タクシーの運ちゃん
山田「(、、、大丈夫?伝わった?ねぇおじさん。大丈夫よね?)」
少々不安になりながらもとりあえずタクシー運ちゃんに身をまかせる事に。
【香港MTR九龍駅:6:00】
タクシー乗車後、ものの5分ほどで駅へ到着。
値段は31.5HKD(450円くらい)と大分お安めでした。
(おじさんしっかり仕事してくれてありがとう!)
九龍空港
入り口から看板を頼りに香港国際空港(機場/博覧会)方面へ。
構内看板
エアポートエクスプレスは15分おきくらいで定期運行をしているので、大して待たずに乗車。
九龍駅から空港までは大体20分ちょっと。この時すでに6:10くらいだったので外は段々明るくなってきました。
無事空港に到着後、インフォメーションセンターでセブパシフィック空港のゲートはどこか確認。
空港内写真
山田「Where is CebuPacific Counter?」
スタッフ「ha?」
相変わらず山田の英語の発音が悪く、全く伝わらない。
仕方なく予約した領収証を見せて指差しで伝える。
スタッフ「D Gate」
山田「Okay Thanks」
どうやらDゲートでチェックイン出来る様なのでDゲートへ。
チェックインカウンターでも全く英語が伝わらず、、
やっぱり領収証を見せてなんとかチェックイン(山田並みに英語が出来ない人はそんなにいないと思いますが、LCCを使う場合は予約した領収証を印刷して持っていく事をオススメします。正直本当に言葉が通じないと不便です。)
【旅メモ:海外の空港へは3時間前着でスケジューリング】
海外の空港に行く際には、登場の3時間〜2時間30分前には空港に辿り着いている事をオススメします。
特にLCCの場合は空港の中でもエントランスからチェックインカウンター・登場口までが遠いケースがあります。
また英語が得意な方は大丈夫ですが、そうでは無い方は空港内でも迷ったり、何かトラブル(忘れ物や必要なものが無いなど)が起きる可能性もあります。
チェックインや出国手続きは、フライト時間に近づけば近づくほど混み合いますので、それらを見越した上で十分に余裕を持って3時間前に行くのが安全かと。
これで自分の予約したフライトに乗り遅れるとスケジュールも狂いますし、プラスのお金がかかる可能性が高いのでご注意ください。
また、先にも書きましたが、フライトチケットを予約した際には、その領収証を印刷して持参することをお勧めします。これは英語が話せない人の場合は必須と言ってもいいので是非ご活用ください。
【香港国際空港登場口:8:30】
チェックイン後、入国審査も問題なくクリアし搭乗口へ向かいます。
途中、空港内にあるカフェでベーグルサンドとサンドイッチを購入
空港内朝食
機内で食べるお昼も一緒に購入
その後9:40フライトの飛行機に乗ってセブへ向かう。
【セブ島マクタン空港:12:45】
香港国際空港から飛行機で約3時間。
特にトラブルも起きず、無事にセブ島にあるマクタン空港に到着。
セブは主にセブシティとマクタン島に分かれており、その周辺にアイランドホッピングなどで有名な島々が点在するような土地の配置になっている。
日本の旅行代理店などでよく取り上げられるセブ島のリゾートホテルや島々は主にこのマクタン島に集中しているんですね。
ということで、早速マクタン空港で入国手続きをする事に。
入国審査を終え、SIMカードも購入完了したため、タクシーでまずは予約した宿にチェックインに向かう。
香港で一度入国審査やSIMカード購入を経験したので比較的スムーズに手続きをすることが出来ました。(慣れって大切。)
マクタン空港から宿までは歩くと1時間以上かかってしまうため、空港近くのタクシー(普通の乗用車タイプ)で宿まで向かうことに。
運転席からの写真
山田の中ではセブ島は"南国リゾート"で結構栄えてて整備されている国なのかとばかり思っていましたが、移動中のタクシーの中から見ているその景色は発展途上国そのもの。
車内からの動画
ここまで田舎感があると思っておらず、直前に訪れていた香港とのギャップに期待が膨らみます。
セブではトライシクル(三輪バイク)やジプニー(荷台のついた乗用車)などが現地人の異動手段としては有名で、外装もかなり派手にしているものが多くある。
路上ではやせ細った犬や猫。放し飼いにされているヤギなんかも多くいました。
ヤギのケツ
【マリバゴ ラプラプ:13:30】
タクシーからの景色を見ること30分。マリバゴはラプラプ問いう地にある「ディーゲストハウス」へ到着。
ゲストハウス前の通路
ゲストハウス(内観)
ゲストハウスの部屋
ゲストハウスの部屋(ベット)
ここは日本人のオーナーさんが経営しているゲストハウスで、セブ内で2つのゲストを運営しているそう。
今回のセブではここのドミトリーに宿泊させて貰ったのですが、公式サイトから予約をすると、なんと一泊たったの500PHP(+tax)で宿泊できてしまいます。
日本円にして約1000円でという激安宿です。
しかも、ラプラプのこの宿周辺は高級リゾートホテルや現地の高級住宅街のエリアにあるため、比較的治安も良い地域。
部屋もキレイで中はとても1000円とは思えないクオリティでした。
周辺のリゾートホテルに通常通り予約をすると3500PHP(7500円くらい)はするので、それを考えてもかなりお得。
ゲストハウスのオーナーさんの方に挨拶をし、簡単に今回の旅のことを説明。
するとオススメの観光地やセブの周り方、注意するべきことなどいろいろとアドバイスを貰いました。
このゲストハウスオーナーの樽(たる)さんにも色々なお話を聞いたので、インタビュー記事としてご紹介します。
インタビューの詳細は▼こちらから▼
【ディーゲストハウス:15:00】
セブの周り方を聞いたところで、早速観光に出かけることに!
ディーゲストハウスでは免許さえあればバイクの貸し出しもしてくれるそうなので、早速スクーターをお借りしてマクタン島内を一周しに向かう。
ゲストハウスでレンタルしたスクーター
バイクで街中を散策していると、セブの文化を肌で体感することができました。
街中では基本的にみんな路面に自分の商品を陳列して商売をしている様子。
特にフルーツや鶏肉などが本当に多く、単価もかなり安く設定されているようでした。
中には生魚をそのままの状態で売っているお店なんかもあったので、路面店で食べ物を買う際には衛生面に気をつけた方が無難かも知れません。
※因みに当時のセブは気温30℃
また、バイクで街中を走ってみて初めて分かったのですが、セブの街中は空気が凄く悪い。
そこらじゅうにトライシクルやジプニーがうじゃうじゃいますし、道路もしっかりと舗装されていない箇所が多いため、砂埃がバンバン舞っているんです。
こちらでバイク移動なんかをする際にはマスクとサングラス(もしくはメガネ)を着用することを強くオススメします。本当にものの5分で目と肺がやられてしまうくらい劣悪。
【マゼラン記念碑:15:45】
バイクで走る事30分。
マクタン島の西南の端にあるマゼラン記念碑がある場所に到着。
マゼラン記念碑
マゼランはセブ島に上陸した後、セブ王やその周辺諸島の首長たちに熱心に布教(宗教を広めること)をして回った人物。しかし、それに気を良くしないマクタン島の王がいた。
それがここの土地の名前にもなっているラプラプ王です。
マゼランはラプラプ王にも布教を強要しましたが、それにラプラプ王応じること無く、それに痺れを切らしたマゼランは遂に60人の兵を従えてマクタン島のラプラプ王に攻め入ることに。
しかし、事前にそのことを察知していたラプラプ王は、1500人の兵隊を用意して迎え撃ち、マゼランはそこで返り討ちに会って戦死してしまったそう。
そんな歴史があるとはつゆ知らず、のんきに近くの露店でヤシの実ジュースを購入。
ヤシの実を切ってくれてるおじさん
ヤシの実を堪能
マゼラン記念碑の園内
山田の想像するヤシの実は、キンキンに冷えたフルーティーなジュースの味を期待していたのですが、実際に飲んだヤシの実ジュースは全くの常温。
30度を超える気温の中、これは当たり前のことではあるのですが、当初期待していたヤシの実ジュースの爽快感を味わうことができなかったことは少々残念です。(味はとっても美味しかったんですけどね)
記念碑周辺はそこまで見る場所が多いわけでもなかったので、10分ほどで全て見終わってしまいます。
記念碑を見終え、次の観光地へ出発しようとバイクのところに戻ると
「Hey!Japanese?」
と現地の男性がニコニコしながら話しかけて来ます。
山田「Hey! I'mJapanese」
ニコニコしながら返答をし、バイクにまたがろうとした時に、ゲストハウスのオーナーさんのアドバイスを思い出しました。
オーナーさん「バイクを道端に留めて離れる時は、現地の住人がそのバイクを見張っていてくれてるから、出発する時に数ペソのチップをあげるんだよ。それで商売をしている人もいるからね。」
どうやら現地では、バイクが止まっている場所に現地の人が集まり、「俺はバイクを見張っていたんだぞ」ということでチップを貰う習慣があるらしい。
山田「Thank youね〜」
その時ポケットに入っていた10ペソ(大体25円位)を男性にあげると、すごくニコニコして受け取ってくれた。
現地人「ありがとありがと〜」
山田「(お。日本語喋るんだ)」
その後、バイクに乗ろうとシートの下のヘルメットを取るためにロックを外そうとするが、中々シートが開かないというプチアクシデントが発生。
(あれぇ〜、、壊れてんのかな?)
1分ほどガチャガチャ弄っていると、スッと先ほどの現地人が現れた。
現地人「%&#$!”Q?」
どうやら現地で使われているビサヤ語で現地人同士で話をしているようだが全く分からない。
すると、現地人が加えて3人程現れて、みんなでシートのロックを外そうと色々と弄ってくれました。
セブの現地人は基本的には優しい人柄のようで、ちゃんとチップとかを渡していればとてもよくしてくれるみたい。
それでも一向に開かずに格闘すること10分。
ようやくシートのロックを解除することができ、無事ヘルメットを取り出すことに成功。
山田「Thank you~!」
現地人「Okay! Byebye!」
陽気な現地人と交流し、マゼラン記念碑も観光したところで、次の目的地にバイクで移動をすることに。
【ランタオ(lantaw):17:45】
夕方頃になってお腹が空いてきたので、セブ初日のディナーを食べにマクタン島の南西の端にある「lantaw(ランタオ)」という水上レストランへ向かいました。
エントランス写真
入口付近
ここはゲストハウスのオーナーさんの一押しの店らしく、少々値段は張りますが。とても料理が美味しく雰囲気の良いお店ということで紹介してくれました。
レストラン自体は海の上に建ててあり、おしゃれなテーブルと椅子、それと雰囲気のあるライトに照らされたとても良いレストラン。
注文はメニューを見て適当にオーダー。
料理は幾つか写真も付いているので、比較的迷わずに注文をすることができます。
山田がこの時に頼んだのは
- 貝料理
- 豚焼き
- ヤシの実シーフードスープ
- マンゴーシェイク
オーダーの際に「ご飯はいらないのか?」と聞かれたのでついでにカップライスも注文。
セブ(というかフィリピン全体)の人は基本的にご飯が大好きなようで、話によると、普通の女の子でもご飯茶碗2杯以上は普通にご飯を食べるとのこと。
確かに言われてみると、現地の人は比較的にお腹が出ている人が多く、肥満率も高いように思えた。
待つこと約20分。やっと料理が運ばれてきた。
オーダーしたメニュー
貝料理はすでに貝殻が割られていたので、比較的簡単に食べれたのですが、備え付けのタレが非常に辛く、舌を怪我したのかと錯覚するくらいに辛いので付け過ぎには注意
がにつようです。
豚肉料理は比較的イメージ通りの味でとても美味い。
こちらの豚焼きには酢で漬けた野菜(ピクルス?)のような副菜と、酢が備え付けで出て来たので、基本的に豚焼きと酢はセットでくるもののようです。しっかり目に焼かれていたので多少固めでカリカリとした食感。
今回オーダーした中でも一番のオススメはヤシの実のシーフードスープ!
魚介のダシとヤシの実の果汁。それと程よくスパイスの効いたスープが絶妙にマッチして、とても味わい深い一品。
これはまたセブに来た際にリピートしたいと思っているので、皆さんもこちらのレストランに行かれた際にはぜひ注文してみてください。オススメです!
一通り料理も平らげ、お腹も満たされたところで辺りも暗くなってきたため、一旦宿に戻ることに。
lantawからディーゲストハウスまではバイクで30分ほどだったのですが、ここでまたもプチアクシデントに見舞われることに、、
帰り途中でスマートフォンの電池が1%になり、Google先生の地図アプリを起動することが出来なくなってしまう。
今日が初日のセブ島を夜に地図無しでバイク移動をするのは自殺行為。
下手をすると治安の悪い地帯に踏み入ってしまい、何かのトラブルに巻き込まれる危険性が大いにありました。
異国の地で電波も地図もないまま孤立することだけは避けたかったので、ひとまず地図と道路の道順だけを記憶してスマホの充電をOFFに。
そこからバイクを走らせること30分、途中スマートフォンを2回ほど起動して地図を確認することでなんとかゲストハウスまで戻ることが出来ました。
これでゲストハウスに戻るまでに電池が持たなかったら本当に危なかった。
夜のセブはとても危険だと聞いていたので、内心はめちゃめちゃビビりながらの帰宅、、
【旅メモ:海外行くならポータブル充電器は必需品!+オススメアプリ紹介】
先にも書きましたが、海外の見知らぬ土地でスマホの充電が切れることほど恐ろしいことはありません。
まだ英語が通じる国で、且つ英語が話せる場合であれば問題はないのですが、そのどちらの条件もそろっていない場合、そこでスマホの電池が切れるということは、情報が一気に皆無になるのと等しいです。
見知らぬ土地で、しかも危険かどうかの判断も出来ない状態ではどんな危険な目にあっても文句は言えません。
そのため、いつスマホの充電が切れても良いようにポータブルの充電器は持っておくことを強くオススメします。
もしそれでも万が一、充電が切れそうな場合は以下の対処をしてみてください。
■充電が切れそうな場合
- スマホのバックライトの光度をギリギリまで下げる。
(電池の消耗率がかなり減るので出来るだけ長く持たせるには有効)
- 一時的に電源を切る
(必要最低限の回数しか使わないようにすると良い)
- 「機内モード」にしておく
(スマホは通信ができる状況にあるとメッセージの受信時などにも電池を消耗します。余計な電池を使わないように機内モードにしておきましょう。)
また、併せて電波のない場所に行った際に便利なアプリもご紹介します。
■電波がない場合に便利なオススメアプリ
- 「maps.me」
このアプリは予めダウンロードをしておくことで、スマホのローカルデバイスに地図情報が入れておけるので、あとはGPSで現在位置と地図を照合してどこに行けば良いのかが分かる便利なアプリです。良く世界を回っている外国人や旅人などの間で好んで使われているようなので、もしもの時のためにあるととても便利です。
お馴染みのGoogle先生のアプリですが、このアプリも予め指定の言語のファイルをダウンロードしておくことで、電波のないところでも自動翻訳が出来るようになる優れものです。
山田はこれを飛行機内と空港でよく活用していました。
飛行機内では基本的に電波が届かないので、英語で描かれている文字を読む際にこのアプリを使います。
また、現地の空港に着いた際にも、現地のSIMカードを購入していないので必然的に電波がない状態になってしまいます。
この時に現地の文字や、入国審査カードやアンケートの書いてある文字などが読めないと色々とまごつくこともあるので、予め使用する言語を調べておいてお手持ちのスマートフォンのデバイスにダウンロードをしておくことをオススメします。
【ディーゲストハウス:19:30】
ちょっとしたアクシデントに見舞われながらも、なんとか予約しているディーゲストハウスに帰宅。
帰宅後はゲストハウスオーナーの樽さんと談笑をしながら時間を過ごすことにしました。
樽さんとは現地の食文化や雇用に関する話、生活マナーについてなど、たくさんのことを教えて貰い、あっという間に時間が過ぎて時刻は21:30。
樽さん「いや〜そろそろお腹減ってきたな」
山田「ですね〜。まだご飯食べられてないんですか?」
樽さん「ちょっと仕事があってね〜近くに美味しい韓国系の焼肉屋さんあるからそこの食べ放題でも行こうかね。」
山田「いいですね!僕もご一緒したいです!」
樽さん「あ、ホント?じゃあバイクでちょっくら行くかい?」
ゲストハウスの近くにはご飯屋さんが軒を連ねる通りがあるらしく、そこで一緒にご飯を食べることに。
既に夕飯を済ませていた山田は、お酒だけでもいいならと樽さんに一緒に連れて行ってもらうことにしました。
先ほどまで降っていたスコールは小雨になってきていたので、そのまま2人でバイクに跨り、話にあがった食べ放題の焼肉屋さんへ行く事に。
向かう途中の道路は、直前まで続いていたスコールのために道路は既に冠水状態。
樽さん「こっちは夕方のスコールが結構あるから、こうやって道路脇の土を掘っくり返して排水できる様にしてるんだ。これでもいいけど、もっと頭を使った良い方法があればいいんだけどね〜」
山田「そうなんですね〜。道路整備をするお金はやっぱり少ないんですか?」
樽さん「そうだね〜こっちはインフラにあまりお金をかけないから、道路はこんなだし、お風呂の水は水圧が弱くて冷たいし、しょっちゅう停電もあるよ。」
聞くと、ディーゲストハウスの付近は高級住宅街のためにまだ治安とインフラも整備されているが、それでも停電は普通に起きてしまうとのこと。
二人で現地での生活について話をしていると、突然道端の男性が大きな声でこちらに話しかけて来る。
男性「##$%&#"%〜!」
山田「(、、、?) 樽さん、今なんかこっちに話しかけてる人がいたんですけど、大丈夫ですか?」
樽さん「あ〜。俺らが日本語で話してるから、日本人をカモにしている連中が話しかけてきてんだよ。」
山田「えぇ〜。そこまでしますか!」
樽さん「そうだよ〜。こっちの人も生きるために必死なんだ。それより、もうそろそろお店に着くよ。」
すると既に例の焼肉屋さんの前まで 到着していました。
樽さん「ここもいいけど、実は近くに安くお酒を飲める飲み屋さんもあるんだが、そっちにするかい?」
山田「それもいいですね!でも樽さんがお腹空いてるなら、、、」
と言いかけると先ほどの男性がこちらまで歩いてきていた。
男性「樽さーーん!」
樽さん「ん〜?、、、おお!なんだ居たのか!」
この男性、実は山田の部屋(ドミトリー)に現在居住している日本人大学生だったらしい。
夕方の暗がりであまり顔も見えなかったので、樽さんも気づかなかった様子。
樽さんにその日本人大学生を紹介してもらいました。
男性「初めまして!こうきって言います!」
山田「どうも初めまして!山田と言います。今日からよろしくお願いします。」
男性の名前はこうきくん。現在大学4年生で、大手旅行会社のインターンとしてセブに働きに来ている学生さんでした。
見た目は爽やかで好青年といった印象で、とても明るく愛嬌のある方です。
こうきくん「山田さんはおいくつなんですか?」
山田「今23歳なので年齢はこうきくんと近いんじゃないですかね!」
こうきくん「おぉ〜なんか嬉しいですね!お二人でこれからどこかに行かれるんですか?」
樽さん「これから一緒に夕飯を食べに焼肉屋さんに行こうか、それとも居酒屋で飲もうか迷ってたんだよ〜。こうきくんはどこか行くの?」
こうきくん「そうなんですね!僕はですね、、、」
こうきくんの話を聞くと、どうやら現地の夜のお店ので仲良くなった女の子がいるらしく、その子にお店に誘われて今晩その店に飲みに行く予定とのこと。
樽さんと山田もその話に漏れなく喰いつき、結局焼肉か居酒屋かへ行く話は無しにして、一緒に夜の街に繰り出す予定に変更する。
樽さん「んじゃあ行っちゃおう!そしたら一回家に戻ってからタクシーで向かおうか。んじゃあこうきくん後ろに乗りな!」
こうきくん「失礼しま〜す!」
樽さんがそう言うと、こうきくんが山田の後ろに乗り込み、3人乗りのバイクでゲストハウスに向かう。
こちらでは交通ルールが結構ゆるいらしい。
一度ゲストハウスに戻り、こうきくんと樽さんが準備をしてからタクシーを呼ぶこと。
山田は2人の支度が終わるまで待機すること30分。
樽さんがまじまじとスマホを見つめて真剣顔をしているので、どうかしたのかと話しかけると。
山田「樽さんどうかしましたか?」
樽さん「いや〜今夜宿泊する予定の人がねぇ。深夜にゲストハウスに到着するって連絡が来たのよ。だから今日一緒に遊びにいけなくなっちゃった」
こうきくん「え〜まじですか!?」
聞くと、そのゲストは深夜に空港着のフライトでセブに来るため、ゲストハウスへは夜に到着になるとのこと。
残念ではありましたが、今夜のお遊びはこうきくんと2人で行くことにしました。
樽さん「ごめんね〜。タクシーはさ、Uberを使うといーよ。」
こうきくん&山田「え!?Uber使えるんすか??」
なんと、セブでも普通にUberを使ってタクシーが迎えに来てくれるんだそう。
現地で生活をしているこうきくんも知らなかったらしく、二人ともびっくり顔。
試しにアプリを起動すると、確かに現在地までタクシーが来てくれるようでした。
しかも5分後に到着するという条件の良さ。セブも侮れません。
Uberで配車依頼をすると、時刻通りにタクシーが迎えに来てくれたため、樽さんに挨拶をして2人でセブの夜の遊び場「マンゴー」に向かうことに。
【カラオケ熱海:23:00】
タクシーで飲み屋に向う道すがら、こうきくんの色々な話を聞くことができました。
彼は元々九州に住んでいて、個人でゲストハウスの運営をしたりしていた話や、2ヶ月間かけて世界一周をした話などとても濃い経験をされているようで、旅先の色んな話も聞かせてくれました。
こうきくんはちょうど就活時期らしく、就職先はベンチャー企業から探していたが、大手で学べるものも多いと考え、今の大手旅行代理店企業にインターンしているとのこと。
セブでのインターンを終えた後は帰国し、配属先が決まるそうです。
セブではインターンをしている会社の日本人のスタッフもいますが、顧客の応対をしたり、旅行の手配をするのは全て外国人のため、基本的なコミュニケーションは英語で行わなければならないらしい。
山田「すごいね!んじゃあもう英語はかなり出来るんじゃん!」
こうきくん「いやいや、僕なんか全然ですよ。まだセブに来てからも2週間くらいですし、その前は普通に日本にいましたから。」
しかし、そうは言いながらも、タクシードライバーに流暢な英語で話しかける彼を見て心底カッコ良いと思ったのと、自分の語学力の無さにギャップを感じてプチショック状態でした。(敗北感半端じゃない)
ゲストハウスからタクシーで移動すること30分。
ようやく目的地に到着し、タクシーの支払いを済ませる。
ゲストハウスから30分もタクシーに乗って240PHP(約500円)。
相変わらずかなり安い料金設定です。
そして到着したのがここ
カラオケ熱海
日本でいうところのスナックのようなところらしい。
中に入るとフィリピン系の女の子がわんさかおり、どの子も山田のタイプの子ばかり!
セブの飲み屋やバーでは「ショーアップ」と言うと、お店の子達が全員お客さんの目の前に立ち並び、どの子が良いかお客さんが選べるようになっているようです。
選んだ子とはその後隣についてくれる仕組み。
早速一番のお気に入りの女の子(少女時代のテヨン似)と話しながら、そこで1時間30分ほどカラオケとお酒を楽しむ。
お値段はちょうど二人で2000PHP(4000円くらい)。
料金も安いし、しかも可愛い子も多く、お酒は飲み放題。
女の子はドリンクをほとんど飲まないという超優良なシステムでした!
夜の遊びが好きな男性はぜひここに立ち寄ってみてください。オススメです!
【マンゴースクエア:25:00】
カラオケ熱海で楽しいひと時を過ごした後は、現地のビキニバーと呼ばれるキャバクラのようなところへ向かう。
詳細は割愛しますが、ここでも女の子をショーアップして気に入った子と話しながらお酒を楽める仕組み。
そのままお酒を飲んで帰ることもできますが、「バーファイン」というとさらに刺激的な夜を過ごせます。ここでは割愛しますが。
ビキニバーに行った後、今度は現地のクラブへも顔を出しに行きます。
セブのクラブでは、エントランス料金を払えない女の子が入り口付近で待機をしており、お金のある旅行客を捕まえて一緒に飲んだり、そのまま夜の街に消えて行ったする文化があるんだそう。
漏れなく山田とこうきくんもその女の子達に声をかけられ、腕を捕まれたり、逆セクハラ的なことをされまくりと、様々な夜の洗礼を受けまる。
が、現地の遊びに慣れているこうきくんはそれらを一切かわしてずんずん進んでいく。
山田が女の子に絡まれている中、颯爽と道を進んで行くこうきくん。
こうきくん「山田さ〜ん、行きますよ〜」
山田「は、はい!今行きます!」
慣れない人が一人で来てしまうと路地裏に連れて行かれたり、ゲリラ的にカツアゲにあったりするみたいなので、出来ることなら一人では行かない方が良さそう。
こうきくんは慣れてはいましたが、少し前に若者数人に囲まれてカツアゲにあったことがあるとのこと。
現地に住んで慣れてきた頃にもこう入ったアクシデントに襲われることもあるそうなので、注意が必要です。
道の街中を歩いていると、路上に5歳くらいの女の子が寝ていたり、3歳くらいボロボロの服を着た女の子が歩っていたりもしていた。
時刻は深夜1時過ぎ。
日本では考えられないような情景に心が少し痛くなる。
セブでは地域と時間帯によって危険度が増します。
夜のマンゴーはぜひ気をつけてください。
【ディーゲストハウス:27:00】
その後も数件のビキニバーとクラブをハシゴした山田とこうきくんは深夜の遅い時間にゲストハウスに帰宅。
こうきくん「いや〜山田さん。初日から遊びましたね〜笑。」
山田「こうきくんのお陰様です。明日は仕事お休みですか?」
こうきくん「いや。明日は普通に7時起きです。」
山田「7時!?まじ!?」
翌日に何も予定の無い山田はまだしも、4時間後に仕事に行かなければいけないこうきくん。夜遊びに付き合わせたことに対する罪悪感が、、
山田「いや、ほんとにすんません。めっちゃ楽しかったすけど。」
こうきくん「何言ってんすか!セブに着たら遊ばなきゃ笑。明日はバーファイン。行きましょうね笑。」
山田「なんと、、、先生。お願いしゃっす!」
そうしてセブ島初日のよこしまな夜が終わりを告げる。
頼りになるこうきくんと優しい樽さんに出会えた事に感謝し、翌日の夜のことを想像しながらこの日は就寝しました。
目次
【旅の記録】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【持ち物編】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【0日目:日本】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【1日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【2日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【3日目:香港】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【4日目:香港→セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【5日目:セブ島】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【最終日:セブ島→東京】
英語力ゼロの田舎者が一人で海外旅行に出た話【まとめ】
【インタビュー】
現地の日本人インタビュー:阪本さん
現地の日本人インタビュー:林さん
現地の日本人インタビュー:樽さん
現地の日本人インタビュー:津下さん